せっかくエルサレムに来ているのです。
少し脚を伸ばしてEin Karem村にあるYad Vashem Holocaust Memorialを訪問する事にしました。
ナチスドイツによる、ユダヤ人虐待(ホロコースト)。
にわか勉強では語れない壮絶な歴史の一幕が資料として展示されていました。
Yad Vashem Holocaust Memorialとは
ヤド・ヴァシェム・ホロコースト・メモリアル(ホロコースト歴史博物館)は、第二次世界大戦中、ナチス・ドイツによって虐殺された約600万人のユダヤ人を慰霊する目的で建てられた博物館です。
アクセス
Ein Karem村のヘルツェル山に位置する博物館は、アクセス良好でした。
私が宿泊していたアブラハム・ホステルからは、LRT1本で行く事ができます。
LRT Har Herzl駅で下車し、15分程歩きます。
LRTでは、抜き打ちの検札が結構頻繁に行われます。
交通系ICカード(ラブカブカード(Rav-Kav Card))を利用する方が多いと思うけど、チャージ金額不足だったり、意図しない事であっても、間違った使い方をしていると、ペナルティーを科せられます。
LRT駅からの徒歩アクセスです。
Har Herzl駅を降りてイスラエルの丘方面に歩くと、このサインが出てくるので、安心です。
こんな階段を降りて行きます。
違ったら戻るのが大変だな、と思いながらも、キレイに整備されている歩道なので、大丈夫でしょうと思いながら歩いています。
こんな大きなゲートがあります。
明らかに車用のゲートだけど、歩道も整備されているのでそこを歩きます。
道中は軽いハイキング。
こんな景色を楽しみながら歩いています。
ゴールが見えてきました。
なかなか立派な施設です
施設入口を越えても、建物まではまだ暫く歩きます。
広い…これ全部博物館の施設です。
受付棟がようやく見えてきました。
この建物の中で受付と大きな荷物を預けます。
因みに、入場料は無料。
荷物を預け、身軽になっていよいよ博物館へ入ります。
エントランスエリア以外撮影禁止
エントランスエリアには、ビデオが流されています。
この様に、ここは結構混雑しています。
ホロコーストの犠牲になった方の遺影や遺品の一部もこちらに展示されていました。
撮影許可されているのは、ここまで。
この後、莫大な量とかなりシビアな内容の写真や展示物、実際の音声やビデオを見る事になります。
実際に起きた事と考えると、ホント目を背けたくなる内容です。
戦争、虐待、絶対にダメです。
こちらは、博物館建物外の壁に展示されているオブジェ。
タイトル:FROM HOLOCAUST TO REBIRTH
左から
THE DESTRUCTION:隠滅・破壊・破滅
RESISTANCE:抵抗
IMMIGRATION TO ISRAEL:イスラエル入植
REBIRTH:復興
を示しているそうです。
エン カレム観光
ホロコースト博物館を見学し、かなり頭を使ったし、衝撃的で心も重たくなりました。
知っておかないといけない、事実です。
昼からの予定まで、もう少し時間があったので、Ein Karem村を観光する事にしました。
バス停を探し出して待っていると、エン カレムの妹の家を訪ねるというおばさんもバス待ちに加わりました。
大小無数の教会があり、美しい村だから、ゆっくり観て行ってと送り出してくれました。
バス停近くのカフェ
通りにテーブルをだしているのだけど、道案内の看板を塞いでいます。
これ、日本じゃ絶対に無いな、と思いながら横切っています。
こちらは、教会近くの別のカフェ。
Chocolate House
この時は、暑さと疲れで全く食欲無かったから素通りしているのだけど、今写真を見返して、店内の商品を見ておけば良かった、とちょっと後悔。
小さな村のチョコレート専門店、なんだか美味しそうじゃないですか?
洗礼者ヨハネ誕生の教会
さっきのチョコレート・ハウス前の緩い坂道を進むと、見えてきました。
Church of St. John the Baptist、洗礼者ヨハネ誕生の教会です。
右にそびえ建つ時計台が目印だそうですが、バス停からすぐなので、分かり易いです。
ゲートをくぐると、何やら意味ありげな囲いが…。
井戸かな?
プレートの説明によると、最初のビサンチン教会のモザイクと碑文が観れるそうです。
覗いてみました。
色鮮やかなモザイクが残存していました。
屋根のない外にあり、雨が降ると雨水が入り込むと思うのだけど、よくこれだけ鮮やかに残っているものです。
では、教会内部に入ってみます。
まじか…息を飲みました。
外から見たら見慣れた淡い土色の建造物なのに、中はこの色鮮やかさ!
だれもおらず、静かで空気が張り詰めていました。
イエスに洗礼を施したと言われる洗礼者ヨハネが生まれた洞窟の上に立っているそうです。
という事は、地下には生誕の地があるはず、と地下へと進むとありました。
洞窟入口に記されているのは、「ザカリアの賛歌」の出だしだそうです。
ここでヨハネが生まれたとされています。
イエスが生まれた場所との聖誕教会(ベツレヘム)にも同じような「生誕の地」がありますが、そこはいつ行っても超長蛇の列です。
ここは誰もおらず、好きなだけ思いを馳せる事ができます。
少し歩いてみます
バスで一緒だったおばあさんに言われた通り、エン カレムは美しく可愛らしい村です。
こちらのサインにはEIN KEREMと表示されていますが、google mapにはKAREMと表示されます。
本当は、あそこに見える玉ねぎ(?)を拝したロシア正教の教会に行きたかったけど、暑さに負けて諦める事にしました。
この後、LRTの駅までバスで向かい、ホステルに帰りました。
今日はこの後リゾートホテルに向かいます。
続きは、次の記事でどうぞ。
ここまでお付き合い頂き、有難うございました!