Greece ギリシャ

初めて行く【憧れのサントリーニ島】本当に青と白の素敵な世界!

初めてのサントリーニ島

こんにちは!けんです。

元々海外旅行に全く興味なかったし、英語も大っ嫌いだった私が、ひょんな事から海外大好き!になり、勤め人を続けながらも、拘りを持って訪れた国・地域について、綴っていきます。

嗜好が逆転した理由については、プロフィール にて紹介していますので、宜しければご覧下さい。

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どうして Santorini Island へ行くことに?

自分で組み立てる旅の最初を飾るのは、ギリシャのサントリーニ島です。

夏のベストシーズンに、まとまった休みが取れる事となりました。

どこへ行こうか考えていると、ふと遠い昔の記憶が蘇りました。

先に述べた通り、昔の私は海外旅行に全く興味がなかったのですが、唯一心を動かされた景色がありました。

このポスターブックの景色・雰囲気です。

地球上にこんなにステキな所があるなんて… いつか、ここに行けるといいな。

と遥か遠くを見つめながら、実現する可能性の低い未来を思い描いていました。

当時の私は、ここがどこなのか全く分からなかったし、探して行ける所だなんて考えもしなかったから。

表紙に「ギリシャの島々」と書かれてあるけど、当時の私にとって英語はデザインの一種だったので、それらの文字に意味があると思っていませんでした。

7-8年の月日が経ち、そんな事なんてすっかり忘れていたのだけど、この記憶がふと頭に浮かび、本棚からこのポスターブックを取り出し、本格的に調べました。

ここ数年、日本でもCMに使われたりしてすっかり人気観光地となったギリシャの島々ですが、当時はそうでもなく、少なくとも私は全く知らない地でした。

初の一人旅、昔の自分が憧れたこの地を訪れよう!

これが、サントリーニ島を選んだ理由です。

旅程

2007年9月の旅行です。

当時の私は、日本人は日本の旅行会社を通してツアーを申込むものだ、と思い込んでいました。

なので、某旅行会社で、航空券+アテネのホテル4泊のパックを申込みました。

サントリーニ島までのアクセスもその旅行社に相談したのだけど、あまり手配したがりませんでした。

  • 島へ飛ぶ飛行機は、風の影響で欠航や遅延が多い
  • 船に至っては、欠航や酷い遅延が余りに多いので、予約を受け付けない

という理由です。

ならば、自分で手配するしかありません。

ネットでアテネ-サントリーニ島間の飛行機を探し、より安価だったエーゲ航空のHPから片道チケットを購入。

帰りはフェリーで寝台室を取ると、ホテルを1泊分浮かせられると思い、探していると良いルートを見つけられました。

  • day1 :出発
  • day2 :アテネ泊
  • day3 :【飛行機移動】サントリーニ島 フィラ泊
  • day4 :サントリーニ島 -【高速艇移動】- ミコノス島(観光) – 【フェリー泊】(- アテネ着)
  • day5 :アテネ泊
  • day6 :帰国

という旅程を組みました。

幸い日本の旅行会社は、利用しなかったday2-4までのアテネ宿泊費を返却してくれたので、無駄な出費はある程度抑えられています。

もちろん、こちらから返却請求したら応じてくれたという事で、黙っていたらそのままです。

主張すべきは、ちゃんと主張しないといけません。

因みに、ツアーなので一人参加追加代金は発生しています。

ベースが高額となっているのは仕方ありませんね。

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史上最悪?のトラブル & 楽園に身を置いて思いにふける

久しぶりの、そして日本から出発する初めての一人旅で食らったトラブルは、ダブルブッキング+α の洗礼でした。

こんなのよくある話だけど、相手とタイミングが悪すぎです。

一気に人間不信に陥る、旅の始まりとしては最悪なスタートでした。

day1

日本からはカタール航空(深夜便)利用。

初めての中東系航空会社だったけど、機体は古さを感じず、機内食も美味しい。

当時はそれが当たり前、と思っていたけど、その後色んな航空会社を利用して今思う事。

カタール航空 大好き!

好みの問題ではありますが、機内食の質が高い。ハズレが無い。

CAさんにアンチ日本人が居ない、というか、そんな扱いを受けた事が無い。

いつも心地よく利用させて頂いています。

day 2

ドーハ乗り継ぎの後、アテネに到着。

ホテルはアテネの中心 「シンタグマ広場」のすぐ近く& 空港バスの終点が「シンタグマ広場」だったので、バスで向かう事にしました。

ここまでは問題なかったのだけど、バスを降りたとたん迷子です。

地球の歩き方の地図を広げても、周りがギリシャ文字だから、自分の位置も把握できません。

2007年当時は、グーグルマップ先生なんて手のひらに居ませんから。

空港で手に入れた観光マップを手に、片っ端から周囲の人を頼ります。

私、今どこに居るの?

周りの人もほぼ観光客。

それでも、何とか助けてあげようと一生懸命地図を見てくれる人、自分で分からなければまた別の人に声を掛けてくれる人等々…親切な人が多いです。

結局、シンタグマ広場からの距離250m程のホテルへ辿り着くのに、40分程かかりました。

エレクトラ ホテル アテネ です。(多分私の記憶では)

天井が高く重厚な扉や内装の、なかなかクラシカルなホテルでした。

荷物を置いて、まずは島からアテネへ帰ってくる為の船の手配をしなければいけません。

結局船はweb予約できず、アテネの街中で船のチケットを発行してくれる店へ出向いて、直接購入する必要がありました。

この情報は、地球の歩き方から仕入れたネタです。

まだ一人旅ビギナーで、情報の集め方が分からなかった時代、本当にこの本にはお世話になりました。

場所は、シンタグマ広場とゼウス神殿の間の大通りに面した分かり易い場所です。

地図を見ながら何とか無事に辿り着きました。

閉店10分程前で、一人で店番していたお姉さんは、既に帰り支度を始めていました。

サントリーニ島 → ミコノス島 の高速艇と、ミコノス島 → アテネのフェリーチケット買いに来たの!

と伝えると、閉店間際に来たアジア人観光客に嫌な顔ひとつせず、笑顔で手配してくれました。

むっちゃ感謝!です。

ギリシャ人は働くのが嫌い、と勝手に思っていたので、残業してまでの対応には驚きました。

ここでは、チケット引換券ではなく、チケットそのものを入手できます。

その事が、後々とっても大きな意味を持ってきます。

懸念材料だった船のチケットを手に入れ、後はルンルン観光です。

この日は、ゼウス神殿を見て回り、近くの教会に立ち寄り、シンタグマ広場からプラカ地区をぶらぶら歩いて回りました。

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day 3

翌朝、少し早起きして徒歩で2km、リカヴィトスの丘に登ってきました。

ロープウェイで登る所だけど、朝早くて動いていませんでした。

リカヴィトスの丘頂上には、白い教会がありました。

カフェが併設されているのだけど、まだスタッフすら出勤していない時間です。

丘といっても、ロープウェイで昇る程の所なので、そこそこ高地です。

街を見下ろします。

ん?遠くに海が霞んで見えるけど、この景色では、日本の地方都市と言われても頷いてしまいそう。

でもこっちに目を移すと、テンション上がります。

パルテノン神殿!です。しみじみ「ギリシャに来たんだ」と感じる事ができます。

かなり遠くに小さ~く見えるので、かなりズームして撮っています。

暫く丘の上からの景色を楽しみ、ホテルへ戻る事にします。

この写真は、リカヴィトスの丘からかなり降りてきて、街中に入っている所からの景色だけど、こんなに高低差があります。

そして、向こうにはパルテノン神殿が見えます。

アテネって、面白い地形ですね。

この日は、移動日。

ホテルに荷物を預け、空港バスを利用して空港へ向かい、国内線でサントリーニ島へ飛びます。

空港に少し早めに着いたので、I(インフォメーションセンター)に寄りました。

懸念事項があったので、その相談です。

サントリーニ島の宿を予約しているのだけど、宿代に含まれている空港送迎の確約が取れていないので、その確認をして貰います。

メールでは、搭乗便名と時間を知らせているけど、返事がありません。

事情を説明し、相手が島の人で英語が分からないと困るので、代わりに電話で聞いて、とお願いすると引き受けてくれました。

「空港で待ってたらいい」と言われたので、安心して飛行機に乗り込みます。

小さいけど、プロペラ機ではなく、一応ジェット機でした。

この日は幸い、風にあおられる事なく穏やかなフライトでした。

順調でした。ここまでは。

しかし、ここから旅の中で最も不快で許せない経験をする事になります。

小さな空港を出たら、何人かのドライバーがゲストの名前を書いた札を持ちながら待っていました。

自分の名前と予約したホテルを探すも、見つかりません。

ほとんど人が居なくなった所で、あるドライバーが声をかけてきました。

「どこのホテル?」

ホテル名を伝えると、自分のミニバスに乗る様に言われました。

とりあえず、これでホテルに連れて行って貰える、と安心したのだけど、到着後、ドライバーに10ユーロ請求されました。

「いやいや、私のホテルは空港送迎無料だから、ホテルから貰って」

と言っても

「自分はそうは聞いていない。10ユーロ貰う事になってる。キミがここで払って、後からホテルに請求すればいい。」

と言ってきます。

私としては折れたくなかったけど、バスの中にはまだ客が乗っていて出発を待っています。

この人達に迷惑かけるのは悪いので、不本意ながらも支払いを済ませ、ホテルのフロントへ向かいました。

すると、フロントには年配女性が居て、その人にと~ってもムカつく対応をされたんです。

チェックイン手続きの為、パスポートを渡して言います。

私:さっきアテネの空港から無料送迎確認の電話入れたでしょ。なのにドライバーから10ユーロ請求された。

フロント:ウチは無料送迎なんてやってない!

私:さっき電話でも確認したし、booking.comのポリシーにも記載されてるわよ。ほらここに!

フロント:それ、ギリシャ語じゃないから読めない。

私:とりあえず10ユーロ返して

フロント:英語あんまり分からないの。あんたが何言ってるのか分からないけど、ウチは無料送迎なんてやってないのよ。

話がループして先に進まないので、10ユーロは諦める事にしました。

私:じゃ、もういいから、早くチェックイン手続きして。

フロント:あんたの部屋は、ここじゃなくて道を渡った先の所。そっちに行って。

私:何言ってるの?私はここを予約したのよ。どうして別の所に行かなきゃいけないのよ!

フロント:ここは満室なの。あんたの部屋は向こうに用意しているから、早く行って!イヤなら別のホテルに行けばいい。

繁盛期でホテルがどこも満室なのを知ってて、こんな不条理な事を平気で言ってきます。

無茶苦茶悔しかったけど、今から当日泊るホテルなんて探せないから、しぶしぶ言われたホテルに向かいました。

空港から10ユーロ払って来たのに、また自分で荷物を持って暑い中歩いて行かなきゃいけない。

時間も無駄にされ、邪見に扱われ、しかも予想はしていたけど用意されたホテルは明らかに格下。

ユースホステルみたいな所でした。

部屋も地下のプールに面した3室の中央。

広い部屋だけど、無駄に鉄パイプのちゃちなベッドが3台もあって邪魔。そして薄暗い。

サントリーニ島に来て、部屋に陽が入ってこないって!

書きながら、当時のコトが思い出されてついキーボードを打ち込む力が大きくなります。

不本意な事だらけだけど、ようやく部屋に入り荷物を降ろし、ベッドに腰かける事ができました。

一息大きく深呼吸して、気持ちを切り替えます。

済んだことをウダウダ考えていても、何も好転しません。

唯一の救いは、こっちの宿に居たフロントの若い女の子が、私を笑顔で迎えてくれた事です。

やはり、笑顔の子と話していると、沈んだ気持ちも上向きます。

そう、昔の自分が憧れていたあの地に来れたんだから、思いっきり楽しもう!

心身共に身軽になり、観光に出かけます。

今いる所は、サントリーニ島の中心、フィラの街です。

バスターミナルを抜けた所に、白い教会(ギリシャ正教会)が眼に入りました。

一気にテンション上がります。

サントリーニ島のイメージは青と白だけど、それだけではない、素敵な景色を先に紹介します。

白と黄のコントラスト、高い所では、白とグレーのコントラストも楽しめる、お気に入りの1枚です。

フィラの街を一望すると、こんな感じです。

一通り散策して、一番の目的地のイアへ向かいます。

バスターミナルからイア行の路線バスが出ています。

少し待てばバスが来ました。

座って出発を待ちます。

でもこのバス、あっという間に満員となり出発です。

フィラからイアまで約30分。立っているのはかなり辛いです。座れてよかった。

イアのバス停から数分歩くと、この景色です。

これぞ、あのポスターブックに載っていた、私が惚れ込んだ景色です!

空と海と教会のドームの3色の青に、白壁が映えます。

感慨もひとしおです。

人気のフォトスポットなので、とても狭い場所に沢山の人が写真の順番待ちをしています。

街を適当に歩いていても、あちこちでフォトスポットに出くわします。

イアの街の雰囲気です。

黄色で囲った所は、イアというか、サントリーニ島を代表するロケーションのホテルです。

TV番組でも、雑誌でも紹介される事が多いホテルなのですが、私、次ここを訪れた時、このホテルに泊まったんです。

予約の時点では、「白壁の洞窟ホテル」を探して予約したのだけど、それがここだとは知りませんでした。

ここからは、二度と見る事ができない景色編

この旅の後、数回サントリーニ島を訪れたのだけど、二度と見れなかった景色です。

白壁と白の鐘枠が海の青に映えていて、今回の旅で一番好きな構図の写真です。

しかし、この鐘枠はピンクに塗り替えられてしまいました。
白の雰囲気が気に入っていたのに、残念です。

こちらの教会は、白壁と青の鐘枠が素敵なのだけど、ここも、白壁の一部が水色に塗り替えられてしまい、青と白のパンチが効いたコントラストを楽しめるのは、この時だけでした。

再び街の様子です。

この景色も、サントリーニ島の代表的なもののひとつです。

正面に見える風車は、golden sunset villasで、カフェ兼ホテルとなっています。

猫が映える島です。

島には、そこそこ大型のワンちゃんがうやうやいます。

その多くが野良さんだと思われるけど、大人しいです。

ただ、私が犬好きだから平気だったけど、犬が苦手な人にとっては、少し厳しそうです。

1匹ではなく、あちこちにこのサイズ感のワンちゃんが居るので。

さっきの教会、反対側から見るとまた雰囲気が変わります。

随分陽が低くなり、陰ってきました。

私もサンセットを観にビューポイントへ向かいます。

私が到着した頃には、文字通り人だかりの山ができていました。

でもこの後更に人は押し寄せ、ここまで入って来れない人達は、崖沿いの道を陣取ってサンセットを楽しみます。

サントリーニ島のサンセットは有名だけど、水平線に沈む夕日を観られるのは、ここイアです。

陽が完全に沈み切る前に、私は出発です。

日没後一気に人がバスターミナルへ押し寄せる事になるのは、容易に想像できたので、人より先の行動です。

その読み通り、バスターミナルは人でごった返していたけど、運よく帰りのバスも座れました。

昔憧れた地を、自分の眼で観て回り、想像以上の素晴らしい景色に心が洗われました。

こんな景色を毎日見ていたら、よどんだ心がクリアになっていくんだろうな~。

自然に口角が上がり、幸せなそして穏やかな顔になります。

来て良かった。

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day 4

この日は、サントリーニ島を離れ、もう一つ気になっていた島、ミコノス島へ高速艇で移動します。

ゆっくり目に起きて、朝食を頂きます。

といっても、ここは自分が予約したホテルよりランクが落ちたホステルの様な所。

案の定、出されたものは、パンとジャム・マーガリン・ヨーグルト・コーヒー(ネスカフェ)だけでした。

朝はしっかりビタミンと蛋白を撮りたかったので、朝食内容も加味してホテルを予約していたのに、残念な事だけど、この時は随分気持ちが穏やかになっています。

理由はここのスタッフ達。

みんな若い子達で、決して行き届いたホスピタリティーとまでは言えないけど、聞けばキチンと教えてくれるし、リクエストもちゃんと応えてくれる。

そして、部屋の両隣さんも、朝食会場で一緒になったゲストも会う人みんな心地良いひとばかりで、気分を荒立てる必要はありませんでした。

結果オーライ!だったのかな。

ここが、その宿 Blue Sky Villa です。

朝食後パッキングを済ませ、高速艇に乗るために、港へ向かいます。

港への送迎は、宿が出してくれます。有難い~。

この続きは、次の記事でお伝えします。

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ここまでのまとめ

アテネ到着から、サントリーニ島で過ごした所までをお伝えしました。

初めて自分で組立てた旅で、そこそこ満足していますが、せっかく憧れの地に行ったのに、1泊しかしていないなんて、随分慌しい旅でした。

島到着時に見舞われたトラブルは、今思い返しても腹立たしいけど、この体験があったから、その後のホテル選びは慎重になったし、多くを学びました。

小さい島で、その中でも見所は歩いて十分回れる所なのだけど、「また来よう」と心底思いました。

この後、高速艇でミコノス島へ向かいます。

その様子は、次の記事「ミコノス島 ここも見逃せない!石畳のおしゃれな街、有名な風車も。」でお伝えします。

こちらも、景色・エピソード共に魅力的です。

宜しければ、お立ち寄りください。

けん

ここまでお付き合い頂き、有難うございました!

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