Israel/Palestine

初めてのイスラエル旅 ⑭ イスラエル博物館で死海写本を堪能

本日7月14日は金曜日です。

金曜日はムスリムにとっての休日、そしてユダヤ教徒にとっては日没~翌日の日没までがシャバット(=安息日)となり、egged busやLRTは午後から間引き運航となり、20時か21時には完全に止まってしまいます。

都会のテルアビブやリゾートのエイラットは影響が少し緩い傾向ですが、宗教色濃いエルサレムでは、過ごし方を最も注意しないといけない曜日です。

なので、公共交通機関が動いている内に、バスでイスラエル博物館へ行ってくる事にしました。

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イスラエル博物館までのアクセス

宿泊しているNational Hotel JerusalemからShivtel Israelまで歩き、LRTでMahane Yehudaまで乗車。そこからmap頼りに徒歩数分Ha-Rav Shmuel Barukh St.のバス停(Shukanyon/Agripas)に向かいます。

この写真は、on Yafo St.にあるカフェ前に停まってたクラシックカー。

とても美しかったので、写真を収めました。

車のオーナーが出てきて、一通り自慢していました。

66番のバスに乗ります。

バス停の場所は歩道工事中。何の目印もありません。

ここであろう、と思われた場所に一人の女性が立っていたので、聞いてみました。

けん

ここってバス停?

若い女性

そう、バス停はここ。

良かった人が居て。

あそこに誰も居なければ、バス停は見つけられなかったと思う。

安心してバス待ちができます。

何台もひっきりなしにバスが来ます。

でも自分が待ってる番号のバスは全く来ません。。

けん

No.66のバスはここに来る?

若い女性

何処に行くの?

けん

イスラエル博物館

若い女性

ここで待ってたらいいよ。

そうよね、やはりここで合ってるよね。

20分近く待ったと思う。

ようやく来たNo.66に乗車して、ドライバーに博物館で降ろして貰う様に伝えた。

暫く乗っていると、突然声をかけられました。

若い女性

ここで降りるのよ。

さっきの彼女が、ドライバーより前に教えてくれました。

そして、彼女も私の後ろから降りる様です。

けん

彼女も博物館行くんだ。なら、そう言ってくれたらいいのに。(心の声)

先に降りた私は、視界に入った大きな建物に向かって歩き始めました。

すると、後ろからまた声を掛けられました。

若い女性

こっちよ!

彼女は反対側に向かって歩き出しました。

バス停は大きな道の交差点にあり、その大きな道を渡った向こうに建物があったから、何も考えずにそっちに向かってました。

でもバス停から博物館は微妙に遠く、バス停からは見えていなかったのです。

バス停からは思っていたのと反対の道を渡り、駐車場を突っ切ってようやく見えてきた建物です。

5-6分は歩いたと思う。

彼女のお陰で、この炎天下で迷わずに済みました。

ただ彼女、親切なんだろうけどちょっとつっけんどう、というか余り愛想は良くない。

炎天下、二人で歩いているのに沈黙でいるのが気まずくなり、話しかけてみた。

けん

イスラエルの夏って、こんなに暑いの?エイラットも暑かったけど、エルサレムも湿気てるし暑いしでビックリ、私の国と同じだわ。

若い女性

ここはまだましよ。エルサレムは標高が高いから。自分が住んでるテルアビブは、もっと暑いから。

けん

えぇっ ここより暑いの?それは大変!

彼女の物の言い方が、少し柔らかくなった気がしました。

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イスラエル博物館のレセプションは大混雑!

博物館に到着し、中に入ると、レセプションは大混雑でびっくり。

どこが列の最後尾か分からない。

でも、多くの人達が既にチケットを手に入れた団体だったので、10分程度で順番が周ってきた。

これがチケット NIS54。クレジットカード利用できます。

チケットを手に入れて、彼女にじゃあね!と言おうと振り返ると、本日二度目の有難いお言葉。

若い女性

どうやって回ったら良いか分かってる?

けん

全然分からない!

若い女性

地図が必要なら、information centerは向こうにあるから。

そう言って私を連れて行ってくれました。

そこは、机があってスタッフらしき人が居るだけの所。

infrmation centerなんて表示は何もない。

教えて貰わないと絶対分かりません。

そして、スタッフに館内説明を頼んでくれます。

若い女性

彼女初めてで何も分からないから、案内してあげて。

スタッフのおばさん、張り切って説明してくれます。

案内人

ここが初めてなら、私の所に来たのは正解よ!

死海写本館に行きたいんでしょ、でもまずはここから観て…

最初に観るべきは、外の展示物、「Model of Jerusalem in the Second Temple period」だそうです。

午前中で(これでも)まだ暑くないし、人も少ない内にここを観ておきなさい、という事らしい。

その後、死海写本館へ行き、その後の回り方も地図の裏表に色々書き込みながら教えてくれました。

気合の入った案内が10分近く続いたと思います。

けん

分かったよ。色々教えてくれて有難う!

案内人のおばさんにお礼を言って、振り返ると、なんと彼女が待っていてくれたんです。

若い女性

大丈夫?一人で回れる?

けん

え~待っててくれたの?!有難う。

ちゃんと説明して貰ったから、もう大丈夫よ!

若い女性

じゃあ、楽しんでね!

この感覚って、日本人のそれに近いですよね。

チケットを購入して、じゃあ!で分かれても全く問題なし。

でも地図が貰えて説明を聞ける所へ連れて行ってくれて、案内が聞ける様に段取ってくれて、その案内が終わるまでずっと待っていてくれる。

そして大丈夫か確認して、最後キチンと挨拶して別れる、というこの礼儀正しさ。

イスラエルには、こういう人も沢山いるのです。特に都会には。

最初は愛想のない人だなぁ、と思っていたけど、良い人に出会いました。

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第二神殿時代の模型

案内人のアドバイス通り、一番にここへ向かいました。

第二神殿時代(紀元前538年~紀元後70年)のエルサレムを1/50に縮小した精巧な模型だそうです。

広い…

確かにここは影が全く無くて、気温が上がる前に行かないと、午後からだと熱中症になりそう。

Sherine of the Book 死海写本

早々に切り上げ、死海写本館へ向かいます。

この噴水を浴びている玉ねぎが、死海写本館です。

玉ねぎの前に鎮座している、巨大な黒い壁。

何の意味があるのかは分かりませんが、みんな写真を撮ります。

では、早速中に入ってみます。

残念ながら、写本の写真撮影は禁止でした。

入口は、重厚な石壁となっています。

この様に、死海写本が発見されたヨルダンの死海北西、クムランの景色がパネルで紹介されていました。

この先は、写真禁止となっていたので、最後に模型図で紹介します。

中は、白い玉ねぎとその周囲を含めて展示会場となっています。

玉ねぎに至るまでの間には、細々した発掘物や、ボロボロになった写本の細切れを、見事に整復して展示されています。

玉ねぎの所では、紀元前3~2世紀に羊皮に筆写された世界最古のヘブライ語聖典が可能な限り復元されて展示しています。

建物の玉ねぎは、ベドウィン少年が発見した当時、写本が入っていた壺の蓋の形を元にデザインしたものだそうです。

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とても広いイスラエル博物館

スケールの大きな死海写本をじっくり見て、ちょっと疲れました。

案内のおばさんには沢山説明して貰ったけど、後は適当に観て回る事にします。

このむっちゃリアルな食べ残りのリンゴの芯、大好きなオブジェです。

どこから見ても、リアルなリンゴの芯。

建物の中に入ります。

こちら、作品です。

ずっと作品の隣に立っている人、邪魔だな、と思っていたら、このオジサンもオブジェでした。

因みに、壁の上にたむろっている鳩は、リアルだった気が…いや、こんなに沢山の鳩が建物の中に入るか?!

分からなくなった。

さっきのオジサンのオブジェから20分位、色んな作品を見た後、大きな廊下の先にこの光景が視界に入りました。

あのオジサンもオブジェかと思い、写真に収めたら、オジサンが動いたので、ビックリしてちょっと飛び跳ねた。

あの人は、本物の人でした。

リンゴの次に好きなオブジェ・

キツネさんのファニチャー。

メトロノームの眼

ただの衝立なんだけど、影が見事にチーズ・グレイダー。

着用するだけで、消化管と所属リンパ節の位置が簡単にプロットできるエプロン。

こちらは、どこの聖書だか分からないけど、本物の羊皮に筆写された聖書。

死海写本もこの様な形で展示されていました。

特別展示で犬猫やっていました。

この作品の凄い所、分かります?

完璧なシンクロ!

10時前に到着して、今12時過ぎ。約2時間、博物館で作品を楽しみました。

そろそろホテルへ戻る事にします。

帰りのアクセスも簡単ではないけど、google先生を頼りに、なんとかホテルまで戻って来れました。

イスラエルでは、LRTやegged busの時間もmapで表示されるので、ホント便利です。

街歩きの際は、是非SIMというか、ネット環境を整えておきましょう。

ホテルでは部屋で軽く昼食を済ませ、旧市街のフリーツアーに参加する予定です。

なのですがこの日の朝、とんでもない事件が起こっていたのです。

旧市街とその周囲はとんでもない事になっていました。

その様子は、次の記事でご紹介します。

けん

ここまでお付き合い頂き、有難うございました!

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