ヨルダンを個人で移動する場合、公共交通機関であるJETT BUSを利用するのが安心かつ快適で、コスパも高いです。
この記事では、一筋縄では行かなかったJETT BUSのチケット手配方法について、私の経験をお伝えします。
一つの選択肢として、jett bus利用を考えている方の参考になれば嬉しいです。
JETTとはヨルダン国内を結ぶ長距離バス運行会社
車体は問題なし
JETTとは、ヨルダン国内の各拠点を結ぶ長距離バス運行会社です。
ペトラとアンマンを結ぶバスは、日本で言う観光バスクラスのクオリティで、ちゃんとエアコンも効くし、カーテンも閉まります。
心配な方は、こちらで車体を確認頂けます。
但し、ワディ・ラム / ペトラ 間のペトラバスは、小型の車体を利用していたので、椅子も小さく乗り心地もそんなに期待はできないけど、数時間の乗車なので私は問題ありませんでした。
スケジュール&費用(2023年3月時点)
ペトラからアンマンへ行くバスは、1日1本 17:00発となっています。
費用は11JD
公式のスケジュールサイトを貼っておきますので、実際に計画する際にはこちらをご確認下さい。
JETTはweb予約ができますが…
公式サイトを確認すると、webでチケットを予約できる体裁となっています。
しかし、支払い方法を含め、全てを入力し最後の「購入」ボタンを押すと、Errorになってしまいます。
恐らくヨルダン国内発行のクレジットカードでないので、支払いで弾かれたのだと思います。
海外サイトあるあるですね。
そこで私は、売り切れが心配だったのでペトラ到着初日に、バスターミナルへ行ってチケットを購入する事にしました。
バスターミナルの位置
ペトラのバスステーションは2か所あり、ワディ・ラム – ペトラ間のバスが止まる所と、アンマン – ペトラ間のバスが止まる所は違うので気を付けて下さい。
アンマン – ペトラ 間のJETT BUS STATION
ペトラのJETT BUS STATIONは、ペトラ遺跡入口近くのツーリストエリアにあります。
この時は、遺跡へのアクセスの良さも考慮して、ラ・メゾン・ホテルを予約。
当初3泊分予約していたけど、実際の旅程が1日ずれる事になりました。
booking.comでの予約で、システム上予約変更ができず、キャンセル後再予約が必要だったのだけど、直前予約となり料金が上がってしまうので、ホテル側と交渉して予約はそのまま残し、2泊しかしないが、チェックインをペトラバス到着直後の午前中、最終日のチェックアウトを16時頃という契約にしました。
3泊分の料金を支払っているので、損得は分からないけど、事前にearly check inとlate check outが補償されていたので、私にとっては良かったと思っています。
最終日もギリギリまで遺跡を楽しんだ後、シャワーを浴びて部屋でパッキングを済ませ、徒歩5分でバスステーションまで行けるという、便利な立地でした。
ワディ ラムからは、Wadi MusaのMinibus Stationに到着
因みに、ワディ・ラムから到着するペトラバスは、こちらに到着します。
Wadi MusaのMinibus Station
ペトラバス内で、車掌さんがゲストのホテルを聞き取り調査して、タクシーを手配してくれます。
一人旅の私にとっては、自分でタクシーシェア仲間を探さなくても良いし、ツーリスト価格だけど価格交渉なく妥当な価格で間違いなくホテルまで連れて行ってくれるので、助かりました。
この時も、ゲストの数に対してタクシーの数が足らなくて、車掌さんが電話しながら一生懸命手配してくれていました。
チケット・ブースの場所
ワディ・ラムから到着後、部屋でシャワーを浴び、一息つき、バスステーションの場所確認を兼ねて、先ずはアンマン行きのバスチケットを手配しに行きます。
バスステーションに行ってみると、建物があるワケではなく、大きな駐車場に沢山のバスが停車しているだけの所でした。
途方に暮れていると、スタッフなのかローカルの子供なのかは分からないけど、少年が助けてくれました。
少年:「どこに行きたいの?」
私:「アンマン行きのチケットを買いに来たの」
少年:「16:30までにここに来てドライバーから買うんだよ」
私:「3日後のチケットが欲しいの」
少年:「なら、こっちにおいで」
と言って連れてきてくれたのが、この小さなプレハブ小屋。
このチケットブースは、最初の駐車場から上に登りその奥に広がっていた駐車場の一角にあります。
どうも、最初の駐車場は観光バス用の駐車場で、その奥(上)がJETTの駐車場の様です。
こんなの知らなければ全く分かりません。事前に下調べしに来てよかった。
アンマン行きチケットの購入方法
チケットを売ってくれない!
早速プレハブ小屋のスタッフ(これまた少年)に3日後のチケットを購入しに来た旨を伝えます。
すると、さっきの少年と同様に
「当日ドライバーから直接購入して」と言われました。
アンマンバスは人気で満席の可能性もあるそうなので、その確認をすると、
「満席の可能性もある」との事。
それじゃ安心して観光できないのよ!絶対に事前に手に入れておきたい。
すると、「webで予約できるよ」と。
知ってる。でもエラーが出て買えないのよ。
「海外発行のクレジットカードだから、webではエラーが出て買えないのよ。」と伝えると。
「じゃあ、当日ドライバーから買って。」
「それじゃ、満席が心配で観光を楽しめない。」
このループ会話を30分位続けていたと思う。
すると、スタッフの方が根負けしたのか、ループを脱却してきました。
「この近くのホテルに泊まってるの?」と宿泊先を訪ねてきました。
ん?何故にホテル名を聞いてくる。怪しいから気を付けなきゃ。
私:「うん、この近くに泊ってる。」
スタッフ:「どこのホテル?」
私「だからすぐそこ(指差して)あそこ。」
スタッフ:「ツーリストエリアのホテルなんだね。」
あぁ、信頼性を確認しているんだな。ならば、ホテル名を伝えましょう。
私:「la Maison Hotelだよ。」
スタッフ:「la Maisonなら大丈夫。ホテルのスタッフにここに電話してチケット予約して貰うといいよ。」
紙に電話番号を書いてくれました。
私:「フロントスタッフがこの番号へ電話したら、3日後のチケットを予約できるのね。」
スタッフ:「そうだよ、君はラッキーだね。ペトラ観光楽しんで!」
1時間近くも不毛な会話を続けていたにも関わらず、最後は満面の笑顔で送り出してくれました。
チケット確保が約束された満足感と達成感に満たされながら、ちょっと遅くなったけど1日目のペトラ観光へ向かいました。
フロントで電話して貰います。
晩にホテルへ戻り、フロントスタッフに紙を見せて、バスのチケットを予約して欲しいと伝えます。
すると若干???な様相だったけど電話してくれて、ちゃんと予約ができました。
日時とホテル名、スタッフのサインが記載されたメモ(予約表)を託してくれました。
16:30までにバス乗り場へ行ってこのメモを見せると良いよ、と。
あら、予約しても出発30分前に行かなきゃいけないのね。
まぁ、これでアンマンへの足が確保できたので、安心です。
実際の乗車
当日、16時過ぎにチェックアウトし、バスステーションへ向かおうとすると、なんとホテルのポーターがスーツケースを運んでくれました。
自分で運ぶ必要があると思っていたので、嬉しかったけど、理由は不明です。
- 近くの駐車場まで、と勘違いしていた
- 滞在中トラブルがあったので、丁重に扱われた
- 元よりバスステーションまで運ぶサービスを行っている
②のトラブルについては、ちゃんと対応して貰い解決しています。ホテル側の対応がキチンとしていて、逆に驚きと感動がありました。
この時の事は、また別の記事で紹介したいと思います。
③は現実的では無いと思います。徒歩5分とは言え、砂と小石の多い坂道で大きなスーツケースを転がすと、破損のトラブルも起こりやすいし、そもそもポーターが持ち場を10分以上離れるっていうのも考えにくい。
恐らく勘違いの①だと思います。
乗車バス前に16:30集合!
ポーターが先導して連れて行ってくれたので問題なくバス前に到着。
もういいよ、と言ったのに並んでスーツケースをトランクへ入れてくれました。
チップを渡そうとしたけど、そのまま一礼されてささっと戻って行かれました。
実際の乗車状況は、こんな感じでした。
1)車掌が順に名前を読み上げて行き、チェックを受ける。
2)荷物があればトランクへ案内し、無ければ乗車。
3)ドライバーに名前を伝え、支払いを行う。
4)手書きのチケット↓を渡され、座席に座る。
座席指定されていたのか好きな所に座ったのかは覚えていないけど、やはり満席でした。
そして、積み残しのゲストも10数名居ました。
この人達もバスには乗れそうだけど、別のバスを手配するので、少し出発が遅れます。
私のバスは先に出発したので、最終確認はできていないけど、積み残しのゲストに用意されたバスは、ミニバスの様でした。
ミニバスでアンマンまでの道のりは、結構厳しいです。
やはり、チケットは予約して事前確保するに越した事はありません。
道中1回はトイレ休憩あり
予定より20分位遅れての出発でした。
道中の走行はスムースだったけど、アンマン近郊から渋滞に巻き込まれ、目的地のアブダリまで5時間以上かかりました。
道中1回だったか2回だったかトイレ休憩があります。
砂漠の真っ平な所に、ポツンとできたガスステーションとレストハウスに停車。
中は大きな土産屋とカフェでした。
20分位の休憩だったかな。結構ゆったりしていました。
まとめ
予想外に手こずったペトラ-アンマン間のJETT BUSチケット購入方法をお伝えしました。
結局私はホテルのフロントから電話予約を依頼して無事乗車できました。
どこのホテルでも対応しているのかは分からないし、またホテルでコミッションを取られる可能性もあるけど、事前にチケットを確保しておきたい方は、フロントで聞いてみるのも良いと思います。
長時間の乗車だけど、エアコンが効いているし、日差しを遮るカーテンも大きなダメージなくちゃんと機能していて、乗り心地は悪くありませんでした。
ただ、アンマンのアブダリに到着した時は、真っ暗で待合室も閉まっていて、休憩する場所はありません。
突然真っ暗で何もない所に掘り出されるので、バス下車後の自分の行動をイメージしておかれるのをお勧めします。
因みに、私はバス客目当てに集まっていた白タクのオジサンと交渉して、アブダリ・オフィスで3日後の国境越えチケットを購入した後、ホテルへ連れて行って貰う事にしました。
その時の様子は、また別記事で。
ここまでお付き合い頂き、有難うございました!