こんにちは、けんです!
今回は、サントリーニ島の秘境(?!)、あまり知られていないけど行ってみると心がほっこりするとても可愛らしい小さな村、Pyrgosと、その近くにあるワイナリーをご紹介します。
この村は、2013年サントリーニ島訪問時に利用したホテル カリア リトリート スイーツ のオーナーに、島の観光について相談した所、勧めて貰った所です。
サントリーニ島のホテルについては、こちらの記事をご覧下さい。
Pyrgos(ピルゴス)村の位置&行き方
サントリーニ島の観光名所と言えば、フィラとイアが代表格です。
ビーチを期待している方なら、ペリッサビーチやカマリビーチが比較的有名で、フィラからのバスでもアクセスできるし、ビーチ周辺に宿もあります。
これからご紹介するピルゴス村は、サントリーニ島に宿泊しない、或いは1泊しかしないのなら、あまりお勧めしません。
観光時間があまりないのであれば、王道のイアでの滞在時間を存分に取って”映える”写真を撮りまくったり、カフェで寛ぎながら絶景を楽しむべきです。
でも、サントリーニ島での滞在日数を比較的ゆっくり取っているのなら、ピルゴス村の訪問をお勧めします。
ピルゴス村は、サントリーニ島の中心であるフィラ(地図上ではティラと表示されています)の南東に位置する小さな村です。
google mapの共有画像を添付します。
地図上の島を少し下にドラッグするとフィラとの位置関係、縮小(ーボタンを押下)すると、サントリーニ島の中での位置が理解できます。
レンタカー利用ができるのなら、フィラから南下してピルゴスまで車で約10分。
ローカルバスでも、フィラのバスステーションから向かう事ができます。
2013年夏のバス時刻表。
注釈にある様に、毎時0分発のペリッサ行のバス(最終20時)が、ピルゴスに止まります。
バスは地元の人の脚でもあるので、あちこちで乗降客の為に停車します。
確か、20分以上乗っていた気がします。
でも、バスはサントリーニ島の海沿いを通るので、驚く程の絶景を楽しめます。
街中を走行していたかと思ったら、突然カルデラから見下ろす濃紺の海が見えて、見惚れてしまい、カメラを出すのが遅れてしまいました。
バスに乗車する際は、右側の窓側席を確保して、カメラを手にスタンバっておく事をお勧めします。
これは、ただの公共バス。1.6ユーロの乗車賃で、観光バス並みの絶景を楽しめます。
ピルゴス村に着いたら
乗車時にピルゴスへ行く旨を伝えておくと、ドライバーが”Pyrgos!”って叫んで教えてくれるし、多くの客が下車するので、気付かない事は無いと思います。
ただ、バスを降りてもインフォメーションセンター等があるワケでもないので、どこへ向かって歩けば良いのか分かりません。
でも、心配ありません。人が歩く方へついて行くと大丈夫。村はシンプルです。
実際は、バス停から1本道が伸びているので、その緩やかな坂を登って行くといつの間にか可愛い村の景色が広がっていました。
ピルゴス村を適当に歩いてみましょう。
道なりに適当に歩いてみると、早速映える景色に遭遇しました。
黒猫が白壁に囲まれた小道に誘導する様に、どこからともなく現れました。
ついて来い!と誘われてる気がしてそのままついて行きます。
すると、壁の上へひょいっと飛び乗り、またこっちを見ます。
そのまま壁を飛び降り、また歩き出しました。
目指すは、正面に見えている教会です。
さっきの黒猫について行くと、「CASTELLIこっち」「AMAGING VIEWこっち」の道しるべを見つけました。
そう、目指すはあの教会と隣のキャッスルです。
村の高台にあって、そこからの景色が楽しみです。
緩やかな上り坂をゆっくり登ると、到着。
Pyrgos Callisti’s Castle
サントリーニ島で一番高い所にあるそうです。
ここからの景色は、観光客に人気で、サンセット時は混雑するそうです。
狭い所なので、朝早く出掛ける事をお勧めします。
私も朝訪れたので、観光客か地元の人か判断に迷う人を数人見かけた程度でした。
扉が開いているので、入ってみました。
島で一番高い所からの景色。
さすがです。
高所では、運搬にロバが活躍します。
教会へ向かいます。
教会に到着。
Assumption of the Virgin Mary Holy Orthodox Church
教会に入ってみます。
ギリシャ正教で良くみるゴシック調の装飾で、荘厳な雰囲気でした。
高台からの景色を堪能したので、ぼちぼち降りて行きます。
この様に、坂と階段両方あります。
何気ない扉も、鮮やかな水色に塗られていて可愛いですね。
さっき黒猫と遭遇した小道に戻ってきました。
ほんと雰囲気のある小道で、これを観れただけでもここに来た甲斐があります。
小さい村だけど、観光客相手のお土産屋さんもあります。
バス停まで戻ってきたら、すぐにフィラへは戻らないで!
ピルゴス村の観光を終えたら、またバスでフィラへ戻るなんて無粋な事はしないで下さい。
アルコールが苦手な方でも、是非訪れて下さい。
SANTO WINES WINERY
ピルゴスのバス停からすぐ近くにあります。
SANTO WINES WINERY への行き方
サントワインズ ワイナリーは、ピルゴスのバス停から車で3分程海側に行った所にあります。
サントリーニ島を良く調べている方は、ワイナリーに行く事を計画していると思います。
もしローカルバスで行くのなら、まずピルゴス村の観光をしてからワイナリーへ向かう事をお勧めします。
実はフィラからのバスは、ワイナリー前を経由してピルゴスへ向かいます。
だから、バスに乗りながらワイナリーの位置が確認できて、ピルゴスとの距離感も掴めます。
季節と残存体力によるけど、気が向けばピルゴスのバス停から徒歩で約20分で到着します。
もちろん、バスでもタクシーでも向かう事はできるけど、いつ来るか分からないバスやタクシーを待つのなら、早く到着するかもしれません。
バスで向かうと、こんな所で降ろされます。
ドライバーに教わった様に真直ぐ歩くと、入口が見えてきます。
基本、車で向かう所なので道幅が広く、ちょっとそこまでが結構しんどいです。
書きながら思ったのだけど、車で向かう?!
帰りは飲酒運転になっちゃいますね。
ドライバーは飲めない 又は ツアーの車という事にしておきましょう。
SANTO WINES WINERYからの絶景を楽しみましょう。
ワイン好きなら何も言う事はありません。
ワイナリーのツアーに参加して、テイスティングして美味しいワインをたんまり仕入れて下さい。
私を含め、ワインやアルコールがあまり得意ではない方でも、ここのワイナリーは観光目的でも使えます。
ワイナリーツアーは、予約すると担当の人が案内してくれるようです。
当日飛び入りでも可能だけど、次のツアーまで随分待たされるので、私は店内のワインを分からないなりに眺めて回り、さっさと絶景+テイスティングを楽しむ事にしました。
アイスワインの様な甘いのが好みだけど、そこまで高級なものはテイスティングでは置いていません。
とりあえず、甘いのを赤と白選んで、とお姉さんにオーダーしました。
大量のおつまみセットとワイン2杯。
この絶景と一緒に楽しみました。
カルデラのゴツゴツと吸い込まれそうな青い海と白壁がとても感動的でした。
美しい景色は、脳内の洗浄をしてくれるかの様に、頭の中をクリアにしてくれます。
帰りのバスは、若干の努力が必要。
ワイナリーを楽しんだら、バスでフィラへ戻ります。
ワイナリー外の通りまで出てくると、ポツンとバス停があるのでそこで待っています。
すると、バスが来たのでスタンバっていると、バスはそのまま素通りしていきます。
何台か見送った後、客を降ろすバスが止まったので、駆け寄るもまた出発してしまいました。
どうなってるの?このバス停は降車専用のバス停?
不安になりながら、更にバスの到着を待ちました。
次に近付いてきたバスには、TO FIRAと表示がある事を確認しました。絶対乗らなきゃ!
バスに駆け寄り、大きく両手を振り「乗ります」アピールをします。
乗車口(バスの中央扉)前で待っていたのに、降車客を前扉から降ろすと、バスが出発しようとしました。
びっくりして私は扉を叩くし、降車客も扉を叩いて「彼女乗りたいみたいだよ」とドライバーにアピールしてくれて、ようやく乗り込む事ができました。
どうしてドライバーは、ワイナリー前から客を乗せようとしないのか私には分からないけど、乗り込むのに努力が必要なのは確かなので、頑張って下さい。
ピルゴス村の観光とワイナリーをご紹介しました。
いかがでしたか?
サントリーニ島での滞在に時間の余裕があって、島の色々な顔を楽しみたい方に向けて、お勧めの観光地をご紹介しました。
今回ご紹介した場所は、ツアー参加の自由時間にちょっと立ち寄る、と言う様な訪れ方ではなく、ゆったりとした旅を楽しんでいる方に訪れて頂きたい場所です。
別段、何があるというワケではないけど、静かな可愛らしい村とワイナリーからの絶景を、公共バスを利用して楽しめるという、お財布にも優しい観光を、どうぞお楽しみ下さい。
ここまでお付き合い頂き、有難うございました!