シャバット(安息日)とは、金曜日の日没~土曜日の日没までの期間、あらゆる労働を禁止して穏やかに過ごすユダヤ教徒の文化です。
本日は土曜日。
イスラエルに入ってすぐにリゾート地エイラットに来たので、ユダヤ教というか、宗教の国という意識が飛んでしまっていたのだけど、朝から洗礼を受けました。
シャバットの日の朝食
昨日金曜日の朝食は、シャバット前だったので普段の朝食。
今朝土曜日の朝食はシャバット真っただ中だから、影響があります。
私が宿泊しているHi Eilat Hostelの朝食ビュッフェは、期待以上の品ぞろえ&内容です。
朝食の内容は、こちらの記事でどうぞ。
少しゆったり目の朝を迎えました。
すっかり陽が昇っています。
シャバットの日に起こる事を失念していた私は、「今朝は、パンにチーズをのせてチーズトーストにして食べようかな~」なんて思いながら食堂に到着。
ブレッドコーナーに行くと、トースターがありません。
まだ設置していないのかな?と思い、先にコーヒーを入れる事にしました。
すると、コーヒーマシーンにはカバーがかけられています。
スタッフに聞いてみます。
コーヒーマシーン 使えないの?
そう 今日はシャバットだからね。
うん、シャバットなのは知ってる。だからどうして?
僕達の文化で、シャバットの間は電気を使えないの。ゴメンね。
あっそうだ、忘れてた!電気使えないのよね。ハイ、あなた方の文化を尊重します。
昨晩からエレベーターは1台だけ動かして、他は停止していました。
動いている1台も完全自動運転です。
電気製品を操作する事も労働になるので禁止されるのです。
シャバットだから、トースターも無かったんだ。
コーヒーは、ネスカフェをお湯に溶かしてね。
横にお湯のポットとネスカフェが置かれていました。
今日は、ヨーグルトの種類が昨日より多かったです。味、乳脂肪含有量、固さ等々、バリエーションは豊富です。
CBS バスステーションまでの道のりを確認
朝食後、荷造りしてチェックアウト。
今日は15:30発のバスでエルサレムへ向かいます。
荷物はストレージルームに置いておきます。
きちんと荷物の個数が記載されたタグを渡してくれます。
こういう所、キチンとしています。
次の予定まで中途半端に時間があるので、徒歩15分と教えられたバスターミナルへ行ってみる事にしました。
CBS central bus stationは、空港の角を左に曲がった所にあります。
昨晩噴水ショーを楽しんだ公園です。
明るい時間は、魚のオブジェのカラフルさが一層映えます。
真直ぐ進むと、右手に空港が見えてきました。
空港です。本当にホステルから10分です。
飛行機降りて、徒歩10分で宿に着くって…すごい街です。
空港の角を曲がって、緩い上り坂を進むと、右手に見えてきます。
egged busのバスステーションに到着。ホステルから15分程です。
グリーンの【X】みたいなのが、ロゴです。
入口にはセキュリティ ガードが居て、荷物チェックを行っていたけど、私はそのまま通してくれました。
中に入って、チケット発券方法を確認し、次の目的地へ向かいます。
グラスボートツアー
昨日インフォメーションセンターで相談して決めたグラスボートに乗る事にします。
スタッフのアドバイスでは、通りすがりの人からチケットを買ったらダメ。ぼったくられるから。との事でした。
マリーナを歩いていると、早速チケット売りのオジサンが声を掛けてきます。
値段を聞いたらNIS70との事。
もちろん、オジサンからは購入しません。
チケットブースでの購入も気を抜かないで!
マリーナには、この様なチケットブースが点在しています。
このブースだったかは忘れたけど、ある会社のブースでお姉さんに声を掛けられたので値段を聞いてみました。
あなたのグラスボートツアー、1名いくらですか?
一人NIS80よ!
えっ?さっきのオジサンの方が安いじゃない、と思いながら色々説明を聞いた後、
NIS80なのでしょ。なら要らない。
と言ってブースを離れようとすると、
日本なんて遠くから来たあなたなら、特別にNIS70でいいわよ!
と満面の笑みで言われました。
あら、NIS70なの?
どんな特別なボートなのかと思って話を聞いたけど、別にスペシャルでも無いのにNIS80なんて高額だから驚いていたのよ。
そうね、NIS70なら妥当な値段ね。バイバイ!
と満面の笑みで言い返し、これ見よがしに隣の会社で価格を確認し、NIS70のチケットを購入!
日本人はチョロいと思われているのは分かるけど、ブースのお姉さんまでぼってくるとは…。
グラスボートに乗船
11時発のグラスボートのチケットをギリギリの時間に購入。
間に合った~と安心していると、ボート乗り場はそこから離れています。
ダッシュでボートに向かい、乗船できました。
私が乗ったグラスボートがこちらです。
中を案内します。
1F部分は、cafeになっています。
飲み物をオーダーできます。
2Fのメインデッキは、この様にテーブルがセッティングされています。
ここは、船底のグラス部分。
今はエンジンが動いているから泡だらけの景色だけど、coral beachに到着すると、エンジンを切って海底の様子が見える様にするそうです。
11時ギリギリに乗船したはずなのに、出航迄かなり待たされました。
焦って走る必要なかった。
20分程遅れてマリーナ出航。
跳ね橋が見えています。
マリーナからアカバ湾をクルーズ。南下しています。
私が宿泊していたHi Hostel(赤丸)が見えてきました。
エイラットは、海沿いがリゾートタウンで、山に沿って別荘やマンションが乱立しています。
湾だけどやはり海。スケールは大きいです。
ドルフィン・ベイを横切ります。
写真には収められなかったけど、ドルフィン・ジャンプを観れました。
このビーチは、昨日間違って1個手前のバス停で降りた所のビーチです。
マリンスポーツを扱っているショップがあって、無料で利用できますが、ロッカーはありません。
ショップの人はショップで預かると言ってくれるけど、色んな人の出入りが激しい場所にポンっと荷物を置かれただけでした。
写真の様に混雑しているので、人気のビーチなんだと思うけど、一人旅の人は荷物の管理が難しそうです。
このビーチの沖合には、サーフカイトを楽しんでいる人が沢山います。
サーフカイト、上手い人はジャンプするんです。
矢印の人みたいに。
観てても楽しいです。
coral beach nature reserve
昨日シュノーケルを思いっきり楽しんだビーチです。
桟橋が沖まで伸びていて、海に潜ると珊瑚と魚を楽しめました。
ここで船内放送があり、ゲストは船底に案内されました。
エンジンが止められ、海の様子が見えます…が、、、
これです。
海底で光が少ないから、一面ブルーっぽくてイメージしていたカラフルさは皆無。
極めてたまぁ~に魚が視界に入ってくると、こんな小魚でも歓声があがります。
え~何これ。
もっとカラフルでもっと沢山の大きな魚を観れると期待していたのに。
昨日のシュノーケルの方が100倍楽しめたわ。
グラスボートの部分は残念だったけど、アカバ湾クルーズと思えば楽しいです。
船尾に陣取って景色を楽しんでいた時、さっきから感じていた違和感を思い出しました。
サンダルがパカパカする感じです。
裏を確認すると、こんな事になっていました。
アスファルトが高温すぎて、接着剤が溶けたのか、ゴム材が割れたのか…
死海までは履ける状態でいて!お願い!!
気を取り直して、真っ青な海の景色と心地よい風を楽しみます。
パラセーリングを楽しんでいる人もいます。心地良さそう。
こんな大きなタンカーの際を走行します。
写真で見てもイカツイけど、実際はそれ以上にドキドキでした。
マリーナまで戻ってきました。
まぁ、時間潰しには楽しいクルージングでした。
エイラット・マリーナを散策
グラスボートを下船して、少しマリーナを散策してみます。
碇のオブジェがありました。
エイラットの目抜き通り。
ショッピングモールとなっています。
ミニ遊園地みたいな所もあります。
灼熱のビーチから、氷点下のice spaceへ退避する事もできます。
エルサレム行きのバス
CBSへ向かいます。
2時過ぎにホテルへ戻り、預けていたスーツケースを受け取りました。
中途半端な時間です。
ローカルバスでCBS(セントラルバスターミナル)へ行くには、かなり急ぐ必要があります。
でも、大きな荷物を持って走る気力は残っていません。
バスは諦めて、暫く休憩。クーラーが効いたロビーで涼んでいました。
できるだけ身軽になりたいので、少し荷造りし直し、出発です。
疲れたらタクシー拾うつもりで歩いていたら、CBSに着いちゃいました。
チケットの発券
エイラットのCBSに到着しました。
中は余り広くないけど、特に困る事はありません。
チケットマシーンで、予約したチケットを発券します。
Quick Actionは、予約時に利用したクレジットカードを通すと、それで発券できるそう。
もちろん、二重にチャージされる事はありません。
下のOrder Numberは、予約番号とパスポート番号(数字部分のみ)を入力して発券します。
こちらが予約時のバウチャーと、発券されたチケット。
Eilat-Jerusalem 70NIS(カード払い 2306円)
No.444 15:30発
バス車内の様子
座席はリクライニングできるタイプで2-2です。
普通の観光バスと似通っていると思います。
シャバットなので、満席と聞いていたけど、私の隣は空いていました。
ラッキー!と思っていたら次の停留所で乗車してきました。
本当に満席です。
ホステルで今朝一緒にご飯を食べていた子が、「シャバットなので、エルサレムに帰る」と言っていました。
何時のバスか聞いたら、「まだ決めていない」との事。
エイラット-エルサレム便はシャバットで便数が減るけど、テルアビブ便は沢山ある。
そして、テルアビブ-エルサレム便も便数が多いので、テルアビブ経由で今日中にはエルサレムに帰れるよ!との事。
ん~私には、わざわざ余分な時間とお金と労力をかけて、同じ目的地に行くという発想、無いな。
途中の休憩は1回
約4時間の道中、1回の休憩がありました。
約1.5時間走った所で、サービスエリアっぽい所で約15分程の休憩です。
行ってはないけど、マクドナルドもあります。
売店の様子。
休憩が終わり、再びバスに乗車。
egged bus No.444
シャバットのエルサレム
突然の思いやりにビックリ!
20:00少し前にエルサレムCBSに到着しました。
シャバットの為か、CBSターミナルビル内ではなく、外の駐車場で降ろされました。
トランクに入っていたスーツケースを受け取っていると、隣に座っていた女性が、突然話しかけてくれました。
どこに行くの?どっちへ行けばいいのか分かる?
大丈夫だと思うけど、この駐車場からどっちへ行けばJaffa St.へ出るか分からない。
私もそっちへ行くから、連れて行ってあげる。
突然の親切に驚きました。
しかも、jaffa st.へ出るまでの道が結構複雑だったので、この女性の申し出にホント感謝です。
道へ出たら、お互い反対方向だったので、ここでお別れ。
別れ際に提案を受けました。
タクシーに乗ってもいいけど、せっかくのシャバット。
こんなに静かなエルサレムを体験する事はそうないので、この雰囲気を楽しんで行けば!
私ならそうする。Enjoy!
その通りにしてみました。
on jaffa st.にある、CBS表玄関です。
自分の計画では、CBSで後日利用する死海行きのチケットを購入し、21時過ぎまで時間を潰し、トラムかバスでホステルまで移動するつもりでした。
しかし、CBSのビルは電気こそついているけど、扉は閉まっています。
シャバットなので、ここも21時過ぎまで入れないという事でしょう。
もちろんチケットも購入できないので、女性の提案通り歩いて向かう事にしました。
幸い、google mapで検索すると、徒歩16分の距離。
スーツケース引きながらでも、歩ける距離です。
本当に穏やかなシャバットの夜
CBS前やトラムの駅・バス停前では、後1時間程で動き出すトラムやバスを待っている人が居るけど、それ以外の所は本当に静かです。
車も通らず、道を歩く人もほんの僅か。
この写真の様に、誰の為でもない赤信号が空しい。
何とも言えない不思議な感覚を覚えながら、エルサレムで滞在するホステルを目指しました。
エイラット滞在中はシャバットで街の雰囲気が変わる、という事は感じなかったけど、エルサレムでは怖くなる程、動くものが消えていた。
初めてのエルサレムが、シャバットの夜散歩という貴重な経験となりました。
ここまでお付き合い頂き、有難うございました!