SAS100万マイル獲得チャレンジ 15 TAROMとSAUDIAでブカレストからイスタンブール&ジェッダ経由クアラルンプールへ

これまでの搭乗歴

Air Franceで購入したTAROM運行便にてルーマニアのブカレスト アンリ・コアンダ国際空港へ到着しました。

この空港は最も夜を過ごすのに適しない空港の一つで、ほぼ寝ることができず、フラフラになりながら旅を続けています。

今回は、TAROMで購入したTAROM便であるブカレスト-イスタンブールと、SAUDIAで購入したSAUDIA便のイスタンブール-ジェッダ-クアラルンプールを紹介します。

本日から、サウディア欠航の為に睡眠時間を減らし、心をすり減らしながら苦労して購入を決めたフライトが続きます。

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TAROM ブカレスト-イスタンブール便

EBB番号の紐付け確認を終え、そのまま搭乗します。

バス搭乗なのだけど、8:35発で8:18頃までバスがゲートから出発しません。定刻出発は無理?

1時間15分のフライトなので、窓側席をアサインしました。

ブカレスト空港は曇天です。

おぉ〜大ファンのカタール航空じゃない!次はいつ乗れるのかなぁ…なんて思いながら写真に収めていました。

が、この後のANA世界一周特典航空券の旅程で利用することとなりました!

しかも、Qスイート!!どうか、どうか機材変更が起こりませんように。

話をTAROMに戻します。

door close 8:35
push back 8:38
taxing 8:42
take off 8:45

バス下車から機内乗り込み、着席までの素早さ!オペレートと客層が良かった。

雲の上は快晴。気持ちの良い青空です。

tarom.roが映えます。

昨日のパリ-ブカレスト便と同様、水すら有料。

おしぼりやスナック配布なんぞ、期待もしません。

席も狭め。

この1時間15分のフライトが141.32EUR(約24140円)! 価格は堂々たるナショナルフラッグFSC、サービスはLCCという恐ろしく搭乗体験が悪い航空会社です。

但し、ハード面が悪いだけでソフト面(地上係員、CA)に不満はありません。

決められたルール内でキチンと仕事をしていて、逆に不憫にさえ見えてきました。

もっとゲストに満足してもらえる搭乗を提供したいだろうなぁ〜と思います。

landing 10:43
gate arrive 11:00
door open 11:09

遅れなく、on time 到着。見事なオペレーションでした。

雨のイスタンブールです。

イスタンブール空港 7時間オーバーのトランジット

パスポート情報を提供したのに、結局free wifi使えず

アタチュルク国際空港のすべての旅客便運行を引き継いだ2018年10月に開港したイスタンブール空港(IST)へ到着しました。

ここはプライオリティ・パスで利用できるラウンジがあるので、楽しみにしていました。

ただ、今回の旅で利用するPPラウンジは、ほぼ全て3時間という時間縛りが適応されています。

それにより、入室がbording timeの3時間前からしか認められず、それ以上前には利用できません。

なので、ラウンジ・ホッピングを楽しもうとすると、最長でも3時間内での移動となるので、ゆったり過ごす事が出来ないのです。

今回のトランジット時間は7時間35分。かなりの時間持て余します。

Saudiaの航空券、どこで発券したのか全く記憶にないのだけど、6-7時間前からイスタンブール空港でサウディアのカウンターにスタッフが居るとも思えないので、恐らくonline check inができて、QRコードでトランジットしたのだと思う。

手元にはEBB番号が記載された紙チケットが残っていました。

とりあえず、WIFIが使えないと何も調べられないし、この広い空港をどう歩いたら良いのかも分からない。

この空港はfree WIFIを提供しているが、専用端末にパスポートをスキャンさせ、PINを習得する方法での利用となります。

WIFI提供会社に個人情報をそのまま渡す、という事です。

すっごく抵抗があったけど、ラウンジに入るまで3時間ほど過ごすには必要だったので、スキャンしました。

しかし、接続ができません。

再度スキャンして新たなPINを取得し、接続を試みるもやはり接続されず。

もしかしてこのWIFI、利用者が多すぎてとんでもなく遅いのか、と思いみんな使えているのか確認する事にしました。

近くにいたインド人3人組に声をかけます。

「WIFI接続できた?」

「あぁ、使えるよ!どれ、見てあげるよ。」

とのことで、一緒に接続のプロセスを行ったけど、やはり接続できず、原因も分からず…。

原因が分からない、と書いたけど、心当たりはあります。

多分、VPNだと思います。これが接続を阻害しているのだと思う。

でも、このfree WIFIをVPN無しで接続する勇気は私には無い!

…諦めました。

仕方ないので、広い空港をただひたすら歩き回り、ベンチに空きがあれば座って休憩。

あんまり座ってばかりいると寝入ってしまいそうなので、限界がきたらまた歩き出す、ということを繰り返して過ごしていました。

IGA Loungeと思われるラウンジ

入室可能時間になったので、ラウンジへ向かいます。

写真が残っていないので不確かですが、記憶をたどると、おそらくIGAラウンジだと思います。

久しぶりに暖かい食事を摂ります。

大好物のファラフェルもありました。えんどう豆のコロッケ。美味です。

もちろん、ターキッシュラウンジとは比べられないけど、トルコのラウンジは食事が充実していて有難いです。

お腹を満たした後は、シャワーですっきりしました。

食事+シャワー(ドライヤー&化粧)を終えて、ゲート番号確認のためにモニターをチェックします。

なかなか決まらず、何度かモニターを見に行ったのだけど、17:25にようやく決まりました。

空港が広く、かなり歩くと思うので、ぼちぼち準備を始めます。

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SAUDIA イスタンブール - ジェッダ便

ゲートではボーディング開始されていた

荷物をまとめ、再度モニターを確認すると、17:35にはbordlingになっていました。

えっ?さっきゲートが決まったばかりなのに、もうbordingなの?!

バス搭乗なのか、セキュリティーチェックが入るのか何があるのか分からないので、とりあえず急足でラウンジを出てゲートへ向かうことにしました。

ゲートに到着すると、ホントにbordingが始まってて7割以上の客が乗り込んでいた。

SAUDIA A321の機内

17:47 着席

ビジネスクラスのすぐ後の座席番号が30から始まるトラップあり。

私の席は31J エコ2列目の通路側。

発券されたチケットには18:25発、17:45 bordingと記載されていたのにやたら早くbordingが開始されていたけど、結局時間ギリギリまで客待ちするので、機内で待つだけ。

待っている間に、いい香りの暖かいペーパーおしぼり配布あり。折角ハンドクリーム塗ったけど、おしぼりで手を拭いてしまった。

安全のビデオに出てくるキャラクターは男性CA。厳格なイスラム教の国のフラッグシップらしい。

18:17 door close

door closeのアナウンスを安全のビデオを止めて行うサウジ品質。

ビデオが終わるのを待ってpush back 18:25 またこれもサウジ品質。
18:32 taxing
18:42 take off

信じられないレベルの好青年

安定飛行に入って暫くして、CAさんが後の席の人と何やらお話しています。

振り返って様子を伺うと、離陸時はおそらくビジネスクラスに座っていたであろう体格のかなり大きな女性がCAさんの隣に立っていました。

CAさんが、私の真後ろの20台半ばっぽい白人男性に、「こちらのお客様の席は隣の中央座席なのですが、トイレ等の出入りが難しいので、通路側のあなたの席と変わって頂けませんか?」との事。

え〜そんなの絶対イヤやん。

断られるに決まってる!って思いながら前を向き直し、聞き耳を立てていると、その若い男性「いいよ!席なんてどこでも一緒、問題ないよ!」と言い放った。

驚いて後を振り返ると、周囲の乗客も私と同じく彼の方を驚いた顔をして見ていた。

その彼は、嫌な顔どころか笑顔で隣の中央座席に移っていました。

なんていい人!こんな心の広い素敵な青年が居るなんて、私の澱んだ心は聖水で洗われた清々しさを覚えました。

機内食とはかくあるべき

3時間55分のフライト。お食事はlovely! 中東品質で悪くありません。いやいや、むしろ笑みが溢れます。

これまでの北米・ヨーロッパ便が続き、機内食は別途購入、4時間越えフライトでもスナックのみを経験し続けていた身としては、涙が出て来そうになりました。

そうです、機内食とはこういうものですよね。

22:00 landing
22:09 gate arrive
22:18 door open

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奇跡的なご縁

キャリーケースをoverhead compartment から取り出し、door openを待っていると、後ろから肩をトントンと叩かれました。

振り返ると、なんとさっきの好青年でした。

「君はもしかしてSAS millionaire challengeやってるんじゃない? 僕はブカレストから君と同じフライトだったんだよ!」

えっ!!トリプルの驚きです。

  1. 声をかけてきたのが「あの」(通路席を譲って中央席に移った)好青年だった
  2. ミリオネア・チャレンジやってるってバレてる
  3. ブカレストから見られてた

今まで私から尋ねたり依頼したりするのに人と話すことはあったけど、他人から声をかけられて会話するなんてなかったので、すごく新鮮だった上に、その声の主が私の心を浄化してくれたあの好青年で心底驚きました。

私が短期間に多数の航空券を予約しているのが分かるチェックイン・カウンターやゲートのスタッフ、イミグレスタッフでさえもミリオネア・チャレンジについて指摘した事なかったのに、2フライト一緒だという事で確信を持って声をかけられるその性格が明るい!

全く寝れなかった空港泊でフラフラしていた、あの時の私を見られていたのが、とても恥ずかしい…。

「そう、チャレンジやってる。ブカレストから一緒だったの?私はあなたに気づかなかったわ。」

「ブカレストでアジア人女性は珍しいからね。どこ出身?」

「日本」

「えっ?日本人、ホント?日本人なの?ワオ!どうしてこのチャレンジの事を知ってるの?」

スカイチームに所属している航空会社で日本の会社は無いので、不思議に思ったのかもしれません。

「YouTubeでチャレンジについて投稿している動画を観て」

「そうなんだ、これで何社目?」

「saudia入れて9社目!あなたは?」結構自慢げに言うと、

「僕は14社目」うわぁっ、ラス1やん!自慢げに言った自分が恥ずかしい。

「僕、日本大好きなんだ、僕の妻もそうで、新婚旅行は日本だったんだ〜」まぁ珍しい事。そんなに日本は魅力的?!

この時、私は航空性中耳炎による鼓膜の痛みと難聴で困っていました。

14フライトを終えている彼は大丈夫か聞いて見ましたが、そんな症状出てないとの事。

他にも色々話してくれたけど、なんせ耳が聞こえにくいのよね。頑張って全集中で彼の話を聞いていました。

saudia便が欠航になって、10万円以上追加支出となった事を伝えると、あるアプリを教えてくれました。

「Flighty」このアプリで遅延や欠航が航空会社が送ってくる情報より早く分かるそうです。

私はこの後通しチケットのsaudia便なのでゆったりトランジットできるけど、彼はとても急いでいます。

でも、私に伝えたい事がいっぱいあるらしく、走りながら振り返り、あれやこれや色々教えてくれようとします。

有難いけど、難聴でよく聞き取れません。なので、「もう行って!チャレンジ楽しんでねー」と手を振りながら見送りました。

ちなみに、彼はアメリカ人。難聴がなければとても聞き取りやすい英語で話していました。

日本人、いろんなところで見られています。気をつけなきゃ!

ジェッダでの乗り継ぎ

ジェッダ乗り継ぎはターミナル移動を避けるべし

続いてもSAUDIAでクアラルンプールへ向かいます。深夜2:15発

深夜なのに多くの出発便があります。

サウジアラビアは、私が調べた時点(2024年12月初旬)では、8時間以内でかつターミナル変更が無い(=サウディア便)の場合で、トランジットエリア内のみで過ごす場合は、ビザ不要となっています。

逆に言えば、トランジットが24時間以内であっても8時間以上、サウディア以外の航空会社利用の場合は、トランジットビザが必要で、パスポートチェックを受ける事になります。

この時はビザのことだけ気にしていたけど、そもそもイスラエルの入国歴がある私のパスポートでは入国ができないはず。この事実を失念していました。

トランジットの場合はどうなのか分からないけど、パスポートコントロールで乗客の希望に寄り添って貰えるとは考えにくいです。

ここ数年、空港ではイスラエル出入国スタンプが省略されているけど、陸路では相手国(私の場合はヨルダン)のスタンプがあるので、イスラエル入国歴はそこでバレてしまいます。

あっぶな〜 4時間のトランジットで良かった。

今回のトランジットはあまり覚えていないのだけど、飛行機から出て広い空港内をかなり歩いた先にラウンジやレストランがあるエリアに出てきた気がします。

もしかしたら、チケットチェックや簡単なパスポートチェックもあったかもしれないけど、イスラエル入国については指摘されませんでした。

PPラウンジでも声掛けられた

ジェッダには、PPラウンジがあるので、そこで時間を過ごします。

ビュッフェはあるけど、シャワーは無し。残念ながら、写真は全て削除後でした。

このラウンジでも、いきなり声をかけられました。

「あのぉ、SASのチャレンジされていますよね!」いきなり日本語で、お尻が浮き上がるくらいビックリしました。

日本を出国して以来、初めての聞く日本語です。

「そう、どうして分かったのですか?」と聞くと

「日本人女性が一人でジェッダに居るなんて、SASチャレンジしかないと思って…」との事。

若い女性です。普通に日本語を喋っていたので当然日本人だと思っていたけど、韓国人だそうです。

日本人と結婚して日本に住んでいるそうです。とてもナチュラルな日本語で凄いです。

子供さんも居るけど、家族のサポートを受け、SASチャレンジされているそうです。

何故私が日本人だと確信したのか尋ねると、理由はカバンだそうです。

機内持ち込み用のキャリーの上にPCを入れる為に選んだビジネスバッグを載せていました。

彼女曰く、これが日本人スタイルだそうです。着眼点が面白い。

韓国ではSASチャレンジやっている人が多く、SNS上に情報が沢山挙がっていて、その情報を元にルート作成・チケット手配をして参加しているとの事。

また、同志でグループを作ってチャレンジしている人たちも多いそうです。

日本語ではon timeの情報が殆ど見られないのに、自力でチャレンジするってスゴイ!と言って貰えました。

いやいや、ただ情弱なだけです。

今まで完全に一人の世界だったけど、暫く会話を楽しめて良い経験となりました。

なんだか、ジェッダで旅の潮目が変わった感じがしました。

ゲートデザインが素敵です。

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SAUDIA B787-10 機内

次の機材はB787−10です。大型で新しい機材なので乗り心地、期待しています。

オリジナルの席は、エコノミーの前方(翼)エリアの後方通路側。

このエリアは無料で座席指定できたのか、安いチケット区分に割り当てられたエリアだったのか、ほぼ満席状態。

しかし、後を振り返ると、トイレを挟んで後方エリアはかなり空いています。

その上、斜め後ろのおじさん、かなりゴツいマスクをしているけど、痰が絡んだ酷い咳が止まりません。

他にもあちこちで酷い咳をしている人が点在していて、この時期の機内は病院よりもウイルスや細菌が充満しています。

嫌だなぁ…斜め後ろ、近いなぁ…。こんな状況で食事したくない。

ダメ元で、近くに立っていたCAさんに聞いてみました。

「私の斜め後ろの男性、ずっと咳していて困る。私の旅はまだ続くので、風邪を移されたら困る。後方エリアに移れない?」

すると、「後で声かけるから待ってて。」との事。

あぁ〜逃げられた。その時はそう思っていました。

しかし、door closeのアナウンスが入った直後、さっきのCAさんが、肩を叩いて「こっちよ」と誘導してくれました。

ちゃんと覚えてくれていました。

無事、後方エリアのかなり空いている所の通路側席に移れました。

確か、3席独占できたと思う。ありがたい。

ジェッダからアラビア半島、インドを横断し、マレーシアのクアラルンプールまで8時間40分のフライトとなります。

take off 2:29

ジェッダの夜景です。

このフライトには、エコノミーでもアメニティが配布されました。

とは言え、カタールやターキッシュ、エミレーツ等の中東系と比較すると見劣ってしまいます。

1回目の食事は軽食(朝食?)です。マルゲリータかな?熱々でチーズとろりで美味しかった。

ただ、お腹空いていなかったので、完食はムリ!

ずっと航空性中耳炎で耳が痛いし、難聴もあります。

着陸時が一番痛いけど、離陸や安定飛行の時も痛みが取れなくなってきました。

日系航空会社では、航空性中耳炎の薬を積んでいると聞いた事があったので、saudiaも持ってる事を期待して、「ずっと耳が痛いのだけど、何か薬ない?」と聞いてみたら、これを1タブレットくれました。

海外の大きなタブレットを飲んでみたけど、全く効きません。

後で調べたら、これ、鎮痛剤でした。航空性中耳炎に特化した薬を期待していたのだけど…。鎮痛剤ならイブ持ってたんだけどなぁ。

残念ながら、Fevadol効きませんでした。

saudiaの機材には、お祈りの場所が用意されています。結構な広さで。

そして、ちゃんとお祈りしていた人がいました。

到着前の食事。ランチになるのかな?

15:47 landing
15:53 gate arrive
16:00 door open

快適なフライトだったけど、IST-JED-KUL片道で10万越えのフライトなんだから、当然か。

この旅の色んな意味で肝となるフライト、SAUDIAの搭乗が終わりました。

東回りで世界一周のこの修行、SAS ミリオネア・チャレンジもいよいよアジア圏に突入です!

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