世界一周特典航空券で巡る南米旅㉘ 滝へ向かうトレッキングに挑戦@ティルカラ

午前中はプルママルカへ行き、7色の丘とハイキングを楽しんで帰ってきた。
宿でちょっと休憩したが、まだ15:00すぎ。
陽も高いしどこかへ行こうとgoogle mapを見ていると、この街のはずれに滝があって、そこへのトレイルがあるのを見つけた。
宿から徒歩1時間半とのこと。
今から出発すると、往復しても暗くなるのはtilcaraの街に戻ってきてからだから大丈夫だろう。
本日2度目のトレッキング。
りんごとプロテインバーと水をリュックに入れて出発。
tourist informationのスタッフ
通り道に「i」があるので、この滝の情報があれば仕入れようと寄ってみました。
結果、特にパンフレットがあるわけでなく、この地図で行き方を説明された。

赤星が宿の位置
途中にi=tourist information centerがあり、赤い線の道を行くと街外れのトレッキングルート(赤丸で囲った部分)がある。
目指すは、Cascada de Garganta del Diablo / Devil's Throat Waterfall 悪魔の喉笛という名前の滝です。
「私一人でも大丈夫?」
「大丈夫。簡単なトレイルよ!」「午前中に行くとキレイよ。楽しんで!」
「えっ?今から行くよ。」
「今から行くなら車で行きなさい。」
「どうして?片道1.5時間でしょ。往復しても日没前に戻ってこれるでしょ。」
この日の日没は19:40。
「…。車で行きなさい。」
スタッフは英語を話せるけどカタコトで、細かい説明は厳しいみたい。
これ以上有用な情報は得られないと判断し、お礼を言ってiを出ました。
もちろん、車で行く気はサラサラありません。
明日は遠出をする時間がない。
少し急ぎ足で向かいます。
トレッキングルートへ向かって急ぎ足

iの向かいにある「TILCARA」の文字オブジェ。
人が立っているその道を直進します。
元々あまり人とはすれ違わないが、街を外れて川沿いの道に出たら、明らかに滝へ行ってきた観光客と思われる人だけになった。
何人かに聞いてみました。
「滝に行ってきたの?どうだった?」
「凄くキレイだったよ。絶対行く価値あるよ!」
3組位に声をかけたけど、みんな絶賛してた。
「トレイル、難しくなかった?私一人でも大丈夫と思う?」
「簡単なトレイルだから全然平気!絶対行くべき!」
とこれまた示し合わせた様な回答。
こんな会話してるなら、少しでも先へ進めばいいのに、と今なら思うが、この時は後押ししてくれる言葉が必要だった。
少し早歩き目で歩いているが、風が強くて砂埃が舞って大変。
そして、さっきから滝から戻ってくる人ばかりで、今から向かう人がいないのが気になる。
でも行くと決めたんだから、と先を急ぎます。
そんな中、手ぶらで歩く二人が後ろから私を抜かして行こうとしました。
「ねえ、もしかして滝に行くの?」
「そう、君も?」
「うん、今から行っても遅くない?大丈夫かな?」
心の底に押し込めてた懸念を口に出した。
「大丈夫よ!問題ない!」何が問題?という感じだった。
「そうよね。」私も笑顔で答えた。
そしてその二人はスタスタと私を抜かして歩いて行った。
私だって早歩きなんですが…
どうもあの二人はアスリートらしい。
体格も、ショートパンツにランニングシャツという出で立ちからも間違いない!
数分で姿が見えなくなりました。
Tilcara – Devil's Throat・Small Waterfall Trail
トレイルの入り口が見えてきました。
さっきのアスリート二人がストレッチをしていました。
えっ?もしかして私を待っててくれた?!
「トレイルはここから入るんだよ。」と教えてくれて、再びスタスタと行ってしまいました。
小さいが看板があるので私も見逃さなかったけど、気にかけてくれて嬉しかった。
トレッキング・ルートは素晴らしい景色でした。
道はほぼ1本で、一人でも迷うことはありません。
ただ、この日は強風で帽子を抑えながら向かい風に向かって歩くのが大変だった。
顔に砂や小石が当たって痛い。

こんな景色の所を、強風と戦いながら「ぼっち」で歩いているんです。
断崖絶壁の道もあり、気を抜くと飛ばされそうになるので、そういう恐怖心はあった。
あと、写真でも分かる様に厚い雲が出てきて薄暗くなっています。
景色は最高なんだけど、雨の心配もあるので一刻も早く滝へ到着したい。
その一心で、必死に歩いていました。
富士山の5合目〜6合目付近に相当する標高 約2,500m〜2,900mでのトレッキング、息切れも激しいです。
写真なんか撮ってる余裕ないんだけど、風に飛ばされない様しっかり足を踏ん張って「ここに来たよ」の証明の為に1枚だけ撮りました。
Devil's Throat Waterfall

16:20 悪魔の喉笛 GARGANTA del DIABLO に到着しました。
人も沢山いるし、車も止まってる。一安心。
標高 2890m
安心すると、「こんな標高、何でもないや!」と思ってしまいます。
4000m、5000mの世界観でこれまで旅をしてきたので、3000m未満なんて地上?
安心すると、心の余裕も出てきます。
小屋へ進みます。
小屋で入場料5000ペソを支払います。(現金のみ)
そして、台帳に名前、国籍、電話番号(なければパスポート番号(たぶん))を記入。
意外とちゃんと管理されていて評価高い。
しかし、なぜそんなに厳重な管理をするか、その理由を知って幻滅。
滝まで約1kmのトレッキングが待ってました。
てっきり滝の入り口まで来たらすぐ目の前にある、と思ってた。

ここまで来たのだから、意地でも滝を見て帰る!
そう決めて、歩き始めます。
すると、せっかくここまで登ってきたのに、いきなり急な下り道。

全貌が全く見えないが、急な坂となっているので、手すりが設置されています。

そのうち手すりもなくなり、滑らない様に気をつけながら先を急ぎます。

分岐点まで来ました。
右が展望台、左が滝。
まずは滝へ行って、時間が許せば帰りに展望台へ行きましょう。

- NO BAÑARSE(泳がないこと)
- NO FUMAR(喫煙しないこと)
- NO ARROJAR BASURA(ゴミを捨てないこと)
- NO SALIRSE DEL CAMINO(道から外れないこと)
右側の何やらお札っぽいものが挟まれているオブジェは、訪れる旅行者たちが安全や旅の無事を祈って残していったものらしい。

なるほど、こんな小さな川も越えるのね。

上流へ登っていきます。
この辺りで、街外れで出会ったアスリート二人組とすれ違った。
「あ〜キミ、来れたのね。良かった!」手を振って声をかけられた。
やはり心配してくれてたみたい。
当然、お二人はすでに滝へ行った帰り道。私は今向かってる。

まさか、これが目的の滝?!
まさかねぇ…
奥の方から声が聞こえたので、私も登ってみました。

さっきの小さな滝を上から見た画。

あったあった。
まだ先がありました。

16:40 目指した滝に到着。
入り口で受付をしてから必死に歩いたので、20分で到着。
まぁ、想像を遥かに超えて小さかったが、ここへ到着するまでのトレイル・ルートが素晴らしかったので、良きです。
5分ほどマイナスイオンを浴びて出発。

岩がガタついて微妙に怖かったんだけど、あんな小さな子も普通に渡ってた。

昔はここから悪魔の喉笛へ行っていたらしいが、今は途中で道が塞がれていました。

ダムになっていました。

展望台への分岐点まで戻ってきました。
行ってみたいの気はするが、天気も心配になってきました。
そして、この辺りからある事を実行しようと考えていました。
その為にも、展望台はあきらめます。

おそらく、あそこが展望台。
この後、最初の小屋まで急な登り坂を必死に登って行きました。

登り切った所からの景色。
16:55 小屋に戻り、台帳に戻ってきたサインをして終わり。
さあ、これから考えていた事を実行に移します。
滝入口の駐車場でアクセス確保
滝へ行く前に考えていた事
強風と戦いながらのトレイルを終え滝入口に到着した際、正直再びトレイルを歩いて帰るのは怖い、と思っていた。
登りより下りの方が滑りやすいし、足が踏ん張れないから本当に風に足をすくわれて転んだりしそうだから。
あと、雲も厚く一瞬小雨がパラついたりと、山の天気は変わりやすい。
そう、変わりやすい。
これ、2日前オルノカルで学んだ事なのに、すっかり忘れてる。
あと、日没までは充分時間があるのだけど、ここは山に囲まれた場所。
地平線に陽が沈む時間は19:40でも、山を歩いている時はもっと早い時間に陽が向こうの山に隠れてしまい、暗くなる。
なので、帰りの車確保をシミュレーションした。
まず、駐車場にはそこそこの台数の車が駐車されていた。
中にはタクシーもあった。
そして、小屋近くに居た数組にここまでのアクセスについて聞いてみた。
すると、時間のせいか、徒歩という人は皆無だった。
車という人が圧倒的に多く、中にはタクシーをチャーターして来たグループも居た。
最悪、このグループ(3人)に相乗りさせて貰うと帰れる、とここまで考えて滝へ向かった。
滝から戻り、行動に移す
最後の急な登り坂を同じタイミングで登っているご夫婦がいた。
登る速度がほぼ同じで、道を譲ったり譲られたり…
奥さんとは「息が上がるね」なんてジェスチャー含めて軽い会話もありました。
そしてほぼ同時に小屋でサインをして出口に向かいました。
私、このご夫婦が車で来ている事を知っていました。
ご主人が真っ赤なTシャツを着ていて印象に残ってたから。
あとは、このご夫婦がTilcara方面へ向かうかどうか…。
この滝への主なルートは、TilcaraからとAlfarcitoからの二つ。
台帳にも「どこから来たか」でこの二つの街から選ぶ仕様になっていました。
ご主人に声をかけました。
「あのぉ…ここまで車で来たのですか?」
「うん」ご主人は英語を話します。
「ティルカラへ向かいますか?」
「うん」
よし!
「私、ティルカラからトレッキングでここまで来たのだけど、今からまた歩いて帰るのは暗くなりそうでちょっと怖いんです。もしよければ、ティルカラまで乗せて貰えませんか?」
「いいよ、問題ない。来なさい。」
ご主人はちょっと強面で言葉少なめ、奥さんは英語は分からないけど笑顔で愛想が良い。
ご主人が奥さんに説明して、笑顔で「こっちよ」とジェスチャー。
有難いことに、瞬時でヒッチハイク成功。

17:05 こちらのご夫婦に救われました。
プルママルカに住んでいて、今日はデイトリップでこちらに来ていたそうです。
車でティルカラへ戻る

相変わらず分厚い雲に覆われています。
雲の切れ間から見える空はまだ明るいけど、周囲はこんな感じで薄暗い。

トレッキング・ルートの入口がこちら。
車内3人全員で「ここがトレッキング・ルートね」と指差していました。

やはり、霧掛ってきて見通しも悪くなってきました。
いつ雨が降ってもおかしくない。

ティルカラの街が見えて来ました。
この後、中央広場 (Plaza Cnel. Manuel Alvarez Prado) で下ろして貰いました。
17:20 約15分のドライブでした。
下車する時、ご主人がわざわざ車から出て来られた。
私の宿の場所を、周囲の人に聞いてくれようとしたのです。
なんて優しい…。
ここまで来たら、オフラインmapで宿に戻れます。
「有難うございました。本当に助かりました。ここまで来たら完璧。もう自分で帰れます。」
少しお礼を渡そうとしたが、受け取って貰えず。
ならば、と持っていたプロテインバーを渡しました。
「これ、日本のプロテインバーなんだけど、リフレッシュメントにどうぞ」
こちらは喜んで受け取って貰えました。
親切なご夫妻に出会えて本当にラッキーでした。
ティルカラの中央広場

中央広場は、この様な屋台がずらっと並んでいます。
こちらは、マテ茶カップのお店。
南米旅計画時は、マテ茶カップは絶対買うぞ、と思っていたが、南米に来てみて実際に持って歩いている人を殆ど見なかったので、この時には興味がなくなっていた。

意外なことに、サボテンの鉢植え屋台もありました。
日本と同じサイズ感の鉢植えです。
南米って土地が広いから、サボテンももっとスケール大きく育ててると思っていました。

舞茸の形をしたサボテンがありました。
トルティーヤ・レジェーナの競技会

中央広場前にある建物では、トルティーヤの屋台が沢山並んでいました。
人が集まっている所では、観光客に向けて作り方がレクチャーされています。
と、勝手にそう思っていました。

公園側にもテントを張ったトルティーヤ屋台が並んでいました。
ここはトルティーヤ通りか?と思いながら屋台一軒ずつ見て回りました。
まだ何も焼いていない屋台、いくつか焼いている屋台、色々あるが、どこもメニューらしきものを掲示していない。
そして、「トマト・バジル・チーズできる?」と聞いても首を横に振るだけの店ばかり。
英語が全く通じないのか、何か変だな?と思いながらうろうろしていました。
後で分かったのだけど、これは屋台ではなく、Tortilla rellenaのcompetitionが繰り広げられていたのです。
さっき観光客相手に作り方をレクチャーしていた、と思っていたのは、審査員に向けてプレゼンしていたのです。

そんな事とは知らず、こちらの屋台女性に声をかけました。
「トマト・バジル・チーズできる?」
「うちのは、オニオンが入るけどいい?」
「オニオン、尚良いわ。一つ焼いて。」
すると、これまでと同じ様に既に焼いている分を温めようとしました。
「新しく焼いて欲しい」と言うと「分かった」と。
「動画撮ってもいい?」と聞くと、「じゃあ気合い入れなきゃね」みたいな感じでokしてくれました。

テーブル中央の生地を綿棒で広げていきます。

まずは、トマトをスライスして並べえます。

次に、玉ねぎを取り出して、「オニオンね。入れるよ。」と再度確認してくれました。

バジルを袋からつまみ出し、青のりをふる様にパラパラ。
この後塩もパラパラ。

チーズをナイフで薄くスライスし、並べていきます。
こちらは、クリームチーズっぽかった。

二つ折りにして、端を指で押し潰して接着します。

指で器用に綱状にクルクル巻いて行きます。

美しい形で炭焼き網の上へ。
ここで、丸と半月、そして半月の縁の柄で中の具を見分けてる、と教えてくれました。

こちらの男性が炭の位置を変えて熱を調節します。
女店主は、奥で別のトルティーヤを作り始めました。

この鍋の中の液体、香り付けしたオリーブオイルと思い込んでいたけど、この量のオリーブオイルを使う場面があるのか?
お茶だったかもしれない。
聞けば良かった。

おっと、私のトルティーヤ焦げてます。
新しいのは、私のトルティーヤの後で作っていた分。

バインダーを持った3人がやってきました。
女店主が生地作りの材料プレゼンを行っています。
ここでようやく気づきました。
「これってコンペティションなの?」と座って眺めている男性に聞いたら、
審査員の女性が「そうよ、コンペティションの審査をしてるの。」と。
うわぁゴメン。審査直前にややこしいこと言って。
奥さん、一生懸命プレゼンしているのは分かるのだけど、私は自分のトルティーヤが更に焦げないか気が気じゃありません。
しびれを切らして、横で座っていたご主人に「私のトルティーヤ大丈夫?」と聞いたら、奥さんが気付いてささっと渡してくれました。
いやぁ〜、ちゃんと焼けてるかチェックしてくれた?
若干の不安が残るが、プロの仕事を信用して受け取りました。
宿に戻る

中央広場から宿へ戻る道中、山の方を振り返ると、これが見えました。
BIENVENIDOS A TILCARA ティルカラへようこそ。
ホタテ貝の様な画は何を表しているのか?

もしかして、あの帆立貝はtilcaraの地形?
トルティーヤを受け取ってから約10分かけて宿に戻ったので、ほんのり暖かいかな、くらいまで冷めてしまっていた。

こちらで食べて、シャワーを済ませ、半分くらい荷造りを終え、就寝。
明日はサルタへ移動します。
