ヨルダンの砂漠、ワディ ラムでとっても楽しみにしていた4WD(ジープ)ツアーを申込んだ Wadi Rum Green Desertでのキャンプもとても快適でした。
今回は、このキャンプ泊の様子をお伝えします。
キャンプの外見
ワディ ラム 保護区域内には、いくつものキャンプが点在していますが、広大な土地なので隣のキャンプが見える、なんて事はありません。
どのキャンプも、片面を崖(山)に囲われた、完全にisolatedな場所に設置されています。
テント(部屋)の様子
19:20
sunset pointでサンセットを観てからこのキャンプに到着しました。
日没後なので、実際は薄暗いというか、結構暗かったです。
グループ毎に1棟あてがわれます。
扉を開けた様子です。扉には南京錠の鍵があり、一応防犯対策も施されています。
土台(基礎)は岩、骨組みは木製、壁は羊毛織物という、これまでに見た事のない構造物でした。
部屋の様子。
シングルベッド2台、中央にベッドサイドテーブル、テーブルの上にペットボトルの水と紙コップが用意されていました。
マットレスは良い感じで高反発。砂漠のマットレスは乾燥している為か、本当に心地良いです。
枕一つ、毛布は2枚だったかな?毛布は日本でも見かける毛布でした。
4月中旬だったけど、砂漠の夜はとても冷え込みます。
正直、毛布2枚は心許無い、と心配していたけど、この羊毛の壁、とっても優れものです。
風を全く通さず、保温性に優れています。
奥の壁に正方形で囲われた部分は、窓になっていて、昼間はこの扉と窓を開けて風通しを良くしています。
この窓からさえも隙間風は入ってこないんです。最高品質の気密性!スゴイです。
あと、天井に電灯がありました。これが無かったら、本当に真っ暗です。
電気は、昼間に太陽光発電で蓄電したものを使っています。
就寝後は使えなくなっていました。
レストラン棟
夕食の準備ができるまで、サロンで寛いでいて!との誘いを受けて、サロン兼レストラン棟に向かいました。
サロンの中央には暖炉が設置されていて、暖かくすごせます。
壁沿いにマットが敷き詰められて心地よいソファーになっています。
ここには電源タップが用意されていて、充電させて貰う事ができました。
反対側に目を向けると、テーブルに水と手拭き用のティッシュが準備されていました。
ここでディナーを頂く様です。
ベドウィンの郷土料理 Zarb 中継
ワディ ラムの砂漠では、砂漠を利用して調理するZarb(ザルブ/ザーブ)という料理があります。
このキャンプでは、ディナーでZarbを振舞ってくれます。
サロンでチャイを頂きながら寛いでいると、ディナーが出来たよ!見においで!とオーナーのNadjahが呼びに来ました。
ゲストがぞろぞろNadjahについていくと、そこにはこんな光景が広がっていました。
砂がこんもり盛られた所に、シャベルを持ったスタッフが立っていました。
ゲストが揃うと、このスタッフがシャベルで砂の小山を崩していきます。
砂をよけると、マンホールの様な形状のものが出てきました。
その上に布がかぶせられています。
二人でタイミングを合わせて、丁寧に引き上げます。
すると、全く砂を被っていない鍋蓋がでてきました。
蓋を開けると…
じゃーん!蒸し焼き状態の野菜たちが出てきました。
では、お皿を取り出しましょう。
うぉぉ~ ゲストから声が上がりました。
2段構造になっていました。ただの皿だと思っていたけど、火が当たらない様に距離が取られています。
アルミの鍋蓋でキチンと砂が入らない様に施され、布と砂で気密性が保たれている、天然のオーブンです。
料理を取り出した後を覗いてみると、底には灰になった炭が溜まっていました。
野菜や肉等の食材を適当な大きさに切って、スパイスで味を付け(これが重要!)、皿に並べてこの天然のオーブンにセット。後は数時間待つだけで料理が出来上がり。
さて、味はどうでしょう。
砂漠キャンプのディナー&アトラクション
光量が足りない中、他のゲストの邪魔にならない様に、ささっと写真を撮ろうとすると、ブレブレの写真になってしまいました。
左が天然のオーブンで調理したZarb、右の写真は付け合わせのサラダやフムス等。
buffet形式で好きなだけ取って行きます。
基本、薄味です。調味料が足りなければ、塩やクミン等で好みの味にします。
ちなみに、お皿中央のウインナーらしきもの、これはニンジンです。
ウインナーのつもりで口に入れたらおもいっきり人参の味で\(◎o◎)/!ビックリしました。
ディナーの後は、サロンに移ってベドウィン音楽を楽しみます。
私は打楽器系(リズム系)を期待していたけど、この日はギターの様な楽器の弾き語りでした。
これはこれで、穏やかな時間を過ごせて楽しめました。
眠くなったので、そろそろ部屋に戻ります。
初めての砂漠の夜は、満月でした。月明りって明るいんです。影ができるくらい。
砂漠の朝を散策
AM6:00 朝の散策にでかけます。
南西60km程にあるAqaba airpotから離陸した飛行機の飛行機雲が見られました。
足元には、動物や昆虫が歩いた足跡があちこちに見られました。
朝は砂漠の植物の生き生きしています。
30~40分歩いていたと思います。
キャンプも見えなくなり、周りも同じ様な景色。ちゃんと戻れるか心配になったので、引き返します。
無事、私達のキャンプが見えてきました。
昨日の晩にお世話になった電気は、あんなに小さな太陽光パネルで賄っていたんです。
キャンプの朝食
7:20
散策からキャンプに戻ったら、丁度朝食の時間でした。
レストラン棟では、buffetスタイルでこれらの料理が用意されていました。
今日の朝ごはんです。
- フムス
- プレーンオムレツ
- ピタ
- オリーブ
- 甘いお菓子(パンに塗るペーストっぽいもの)
- ザタール
- クリームチーズ (ヨーグルトだったかも…)
ザタール(za’atar)って、これまで宿泊したホテルの食事でも見かけたけど、どうやって食べるのか分からなかった。
丁度隣でザタールを更に盛ってきたヨルダン人ゲストが居たので、食べ方を教えて貰いました。
ザタールとは、数種類のハーブやスパイスと胡麻を混ぜたもので、オリーブオイルと混ぜてパンと一緒に食べるそうです。
私も試してみました。
ムッチャ美味しい!この日から、私はザタールの虜となりました。
イスラム圏へ行った際には、必ず買って帰るお土産になりました。
ここで驚きの出会い。
現役で活躍していました。象印 鼻が伸びる魔法瓶 堂々の【日本製】
wadi rum green desertでのキャンプ泊は快適!
8:20
朝食後、パッキングをして出発です。
本来なら、rest houseまで送り届けて貰って終わりなのだけど、前日のジープツアーの残りがあったので、今日もこのジープで出発です。
ジープツアーの様子は、こちらの記事です。
砂漠の真っただ中、周りは岩山に囲われた完全に孤立した秘境で、こんなに快適なキャンプ泊ができるなんて、期待以上でした。
wadi rumでのキャンプ泊、お勧めです!
ここまでお付き合い頂き、有難うございました!