ペトラ遺跡、エル・ハズネと言えば、TVでも映画「インディージョーンズ 最後の聖戦」でも有名で、一度はあの壮大な遺跡を実際に見てみたい、と思われている方も多いと思います。
私も、「ヨルダンに行きたい!」と思ったきっかけは、ペトラ遺跡でした。
実際に訪れると、期待以上に壮大で広大で素晴らしい景色を堪能したのですが、余りに気に入り過ぎて4年後の2018年にも訪れたのです。
すると、色んな変化がありすぎて、驚きました。
特に感じたのが以下の通りです。
- 更なる観光地化
- 風化による変化
- 立ち入り禁止地域の増加
- 気候の不安定さ (雨や洪水の増加)
今後は、これらの変化が加速度的に進むと思われます。
この記事では、今となっては貴重な、2014年4月時のペトラ遺跡の様子を、写真多めでお届けします。
チケット 現金での購入がお勧め!
入場券は、1日券(50JD)、2日券(55JD)、3日券(60JD)の3種類があります。(2021年8月調べ)
最新の入場料は、VISIT PETRAのPetra feeを参照下さい。
2014年4月もチケット代金は同じでした。
このチケットは2日券で、55JDと表示されています。
外国人価格が甚だしいヨルダンですが、ペトラ遺跡の入場料は長年値上げされていないのですね。
今気付きました。
購入時にパスポートの提示が必要で、写真のモザイク加工している部分に名前を記入されます。
これは、2日券を1日だけ利用して2日目を他人に売却するという不正を防ぐ為の処置だそうです。
なのでペトラ遺跡へ行く際は、エントランスでチケットに加えパスポート提示で指名確認が行われると説明されましたが、私が行った際には2日目もパスポートチェックを受ける事はありませんでした。
ここで、購入時の注意をお伝えします。
2014年時は現金で購入したのですが、2018年訪問時はカード払いしました。
チケット購入は、現金とクレジットカードどちらでも可能ですが、クレジットカード払いにすると、ヨルダン・ディナールでの引き落としではなく、勝手に日本円換算されるので、かなりレートが悪くなります。
私は、クレジットカード払いにして、3日券を10000円!引き落とされました。
どうして日本円で引かれているの?とカウンターで聞くと、クレジットカード会社が勝手にしている、との返答。
ヨルダンで同じカードを他の店やホテルで利用しても、ちゃんとJD決済されていたので、カード会社が悪いのではなく、ペトラ遺跡のチケットカウンターがコミッションを取りたかっただけでしょう。
まさか、国を代表する観光地でこんな扱いを受けるとは思っていなかったので、驚きました。
ここでは、現金での購入をお勧めします。
エントランスからシークへの道のり
エントランスでチケットチェックを受けると、平らな道がズドーンと伸びています。
人が歩いて通る道に並走して、馬と馬車専用の道があります。
ここで、馬と馬車の勧誘を受けます。
馬に乗らない?料金はフリー!チケットに含まれてるよ!
確かにエントランスに掲示されている看板に、ホースライディング・フィーはチケットに含まれていると記されています。
チケットに含まれてるなら、と無料のつもりで馬に乗ると、シーク手前で要らぬトラブルに見舞われるので、気を付けて下さい。
料金はチケットに含まれているけど、チップは別です。
相手が要求するチップが思っているより高額なので、馬に乗るのなら最初にチップ交渉をしっかりして納得した上で乗ると、楽しいペトラ散策をスタートできると思います。
因みにシークの入口まで、この様な道を30分程かけて歩く事になります。
もちろんここにも遺跡があり、いちいち立ち止まって写真を撮りたくなるのだけど、シーク以降にはそれを遥かに上回る景色が待っているので、ここで体力と時間を使ってしまうのはもったえないです。
特に、体力が無い方や脚が不自由な方、高齢のご家族との旅行では、ここで馬車を使うのも有効な手立てだと思います。
1キャリア(馬車)20JD位だったかな?それにチップを要求されるだろうけど、馬車の様に安全に動物の助けを得られる所では、積極的に利用される事をお勧めします。
ペトラ遺跡は本当に広大です。
シークとはどんな所?
シークの入口に到着。
シーク(Siq)とは、岩の裂け目という意味です。
ペトラ遺跡のシークは、岩というよりは、山の裂け目みたいなイメージ。
シーク入口では、この方々がお出迎えしてくれます。
記念撮影用のサービスなので、気軽に写真を撮らせて貰えます。
一声かけて、お願いしましょう。
そびえたつ岩が巨大で、くねくね入り組んでいる道となっています。
岩の地層が複雑で美しく、所々に遺跡も残存していて、歩いている間中ずっとワクワクしています。
こんなに人で混雑しているのに、馬車は結構なスピードを出して走ってきます。
当たらない様に気をつけましょう。
エル・ハズネ(宝物殿)の全景
シークを30分程かけて歩いていると、何の前触れもなく、突然隙間から現れます。
じゃーん!エル・ハズネです。現地ではtreasury(トレジャリー)の方が通じます。
これを自分の眼で観たい!から始まったヨルダン旅でしたが、ついに実現しました!
高さ約40mだそうです。ホントに壮大です。
写真撮影用のラクダもスタンバイしています。
時間が早すぎて、エルハズネ全体には陽が当たっていませんね。
この写真を撮った時間は、4月14日 AM8:20。あと30分程するとエルハズネ全体に陽が当たるベストタイムとなります。
エルハズネ前にも撮影に応じて頂ける方がスタンバっています。
若干イカツイので、ドキドキしながら声をかけたのですが、ちゃんと応じて頂けました。
約2000年以上前に岩をくり抜いて建てられたそうです。
それから風雨・灼熱の太陽にさらされ続けているのに、こんなに細かい彫刻が残っています。
奇跡としか言えません!
エル・ハズネはには地階もあります。
2014年時点で既に中には入れなくなっていましたが、TV番組のレポーターは現地スタッフと共に中を案内されていました。
もちろん、エル・ハズネ自体中には入れなくなっていましたが、2000年代に現地を訪れた方の写真を見ると、中に入れていた様です。
いきなり視点が変わりましたが、分かりますか?
この写真、エル・ハズネの向かい側の岩山から撮っています。
「エル・ハズネを見下ろすスポット」からの撮影です。
2014年当時は、まだまだマイナーなスポットだったけど、2018年訪問時はかなり混雑していました。
別の記事で、このスポットへ行く行程もご紹介します。
ペトラ遺跡のチケット購入~エル・ハズネまでを紹介しました。
チケット購入
世界一高額な入場料と言われるペトラ遺跡のチケットですが、長年値上げはされていません。
1日券:50JD、2日券:55JD、3日券:60JD
チケット購入にはクレジットカード払いもできるけど、日本円換算される為かなりレートが悪くなります。
特別な理由が無い限り、現金購入をお勧めします。
シークまでの道のり
徒歩、馬、馬車の3通りで向かいます。
馬代はチケットに含まれている、との触れ込みで勧誘がありますが、高額チップを要求されます。
馬に乗るのなら、最初にチップ交渉をして、納得した上で利用しましょう。
脚が不自由な方や体力に自信のない方は、馬車の利用をお勧めします。
シークまでの道のりも、徒歩で20-30分程度かかります。
ここで体力消耗してしまうと、シーク や エル・ハズネまでが楽しめなくなってしまいますし、ペトラ遺跡はエル・ハズネから奥が遥かに広大です。
涼しいシークを楽しみましょう
巨大な岩の裂け目、シークに入ると、陽が遮られ涼しく爽やかな風を感じられます。
岩の地層や複雑にくねっている道に、いちいち感動します。
ナバテア人が整備した水路や、キャラバン隊の様子を記した遺跡が風化を受けているけど辛うじて残っています。
ペトラ遺跡の代名詞「エル・ハズネ」を堪能します
シークを30分程歩くと、突然眼前が明るく開け、よくよく見るとあの「エル・ハズネ」が堂々とそびえている様が見えてきます。
なかなか感動的な現れ方なので、ここも是非楽しんで下さい。
エル・ハズネは約40mの高さで巨大な岩をくり抜いて作られたそうです。
壮大過ぎて全容をカメラに収めようとすると、後ろに下がって距離を取る必要があります。
2000年以上の長期に渡り、風雨や灼熱の太陽にさらされているのに、細かく美しい彫刻が奇跡的に残っていて、とても感動的です。
中には入れないけど、近付くと地下の遺跡を覗き見る事もできます。
トレッキングが必要ですが、エル・ハズネを上から見下ろすスポットから写真を撮る事もできます。
この時点で、もう満腹になる程の感動的な景色の連続ですが、ペトラ遺跡はここが入口。
この奥にまだまだ観るべき所は広がっています。
この続きは、次の記事でご紹介します。
ここまでお付き合い頂き、有難うございました!