死海リゾートからエルサレムに戻り、この旅も残り3泊となりました。
この記事では、バスターミナルからLRTでホテルへ向かい、チェックイン後に旧市街のiへ立ち寄り、行くか迷っていたmea sharemへ行ってきたので、その様子をお伝えします。
可愛いCity Hall Station
LRTでホテルの最寄り駅 Shivte israelへ向かう途中、City Hall駅があるのだけど、この駅がとっても可愛いんです。
ここだけ見ると、テーマパークに居るのかと錯覚します。
ホテルは旧市街に近い東エルサレムにあるNational Hotel Jerusalemを予約しました。
問題満載だったホテルの滞在記は、こちらをご覧ください。
色々あったけど、気を取り直し、イスラエル観光の王道、エルサレムの旧市街に向かいました。
旧市街へ向かいます。
エルサレム合計6泊の内、前半の3日はヘブロン、ティベリア温泉、ヤド・ヴァシェーム等を訪れ、その後死海リゾート2泊と、王道から逸れた過ごし方でした。
最後の3泊4日は、旧市街とベツレヘム観光に費やそうと思っています。
旧市街については、余りに色々あり過ぎてほとんど何も頭に入っていない状態で出国しています。
なので、まずは旧市街 Jaffa Gateをくぐった所にあるiで情報収集を行う為に向かいます。
Jaffa Gateが開いてる!
Jaffa Gateに到着。大きくて立派なゲートです。
もちろん、開いているのが当たり前なんです。これが通常の景色。
でも、私がこの旅でJaffa Gateが開いている姿を見るのは、これが最後になるのです。
そんな事になるとは、この時想像もしていません。
旧市街側から見たJaffa Gate。
Gateが開いているから、光りが漏れています。
くどいけど、あんな経験をすると、この当たり前の景色がとても有難く感じます。
ゲートをくぐると、この景色。
のどかで平和な旧市街の様子です。
右の城壁は、ダビデの塔です。
インフォメーション・センターは絶対行くべき!
Jaffa Gateをくぐったら、左手にあります。
看板も出ているのですぐに分かります。
今日は木曜日、そして到着時間は16:40。ギリギリセーフ!
終了間際だったせいか、中はガラすきでした。
地図を貰い、相談員さんにエルサレムでの過ごし方を相談しました。
Mea Shearim 超正統派の街は個人でも行ける?
ここで、またもや旧市街の外の世界ですが、メア シェアリームについてです。
超正統派の街、メア・シェアリームに興味あったけど、ツアーを利用すべきか、個人でも行けるのか気になっていました。
相談員さん曰く、個人でも行けるけど、明日からのシャバットの時期は避けた方がいいよ、と。
シャバット(安息日)は、ユダヤ教徒にとって特別な日で心穏やかに過ごしたいのに、観光客が自分達の生活圏にズカズカ入って来る事を良く思わない人もいるそうです。
それに、元来よその人を積極的に受け入れるというより、宗教の教えを厳格に守る様に生きている人達の街なので、興味本位の観光客が、わざわざ電化製品を使う事を禁じられている日に訪れて、デジカメやスマホで写真を撮られるのは、当然嫌がるでしょう。
行くなら、今から行って来たら?歩いて行けるよ、とアドバイスを受けました。
イスラエル博物館はいつ行けばよい?
死海文書を観るために、イスラエル博物館へ行きたいと思っていました。
バスで行けるけど、これもシャバットが絡むとバスが止まるので、シャバット前(明日金曜日の午前中)に行って帰って来ないと、足が無くなるよ、と教えて貰いました。
相談員がユダヤ人だから?
相談員さんには、大変お世話になりました。
ただ、今思えば何故?と疑問に思う事があります。
木曜日の夕方・金・土・日曜日の午前の過ごし方を観光客として相談しているのに、ベツレヘムの事は一切話に出てきませんでした。
更に、入場時間に厳格な規制がある岩のドームについても、全く情報提供されていません。
私の残存滞在期間では、岩のドームに入れるのは、日曜日の午前のみだったのに、全く話に出てこなかったのは、ユダヤ人の自分が入れないから全く頭に無かったのか、出来れば案内したく無かったのか、どっちなのでしょう…。
私が訪れた時には、ユダヤ人相談員とクリスチャン相談員が居たと思います。
最初のユダヤ人相談員にvia dolorosaについて聞くと、「それは、彼女に聞いて。」と言われました。
意味が分からず、キョトンとしていると、
「彼女はクリスチャンだから、教会の事を良く知ってるよ。」と言われました。
ユダヤ教徒はキリスト教関係、イスラム教関係の案内はしない、という事らしい。
この様に、3大宗教の聖地であるエルサレム旧市街のiは、独特なルールがあるみたいです。
メア・シェアリームを歩く
アクセス
インフォメーションセンターから歩いて向かう事にしました。
iからゆっくり歩いて30分程度の所にありました。
住宅エリア
街は、私の想像とはちょっと違いました。
この様にかなり雑多な印象です。
無数の張り紙の跡、通りに張り出した無秩序な看板、視界に入って来る電線、道路も舗装はされているけど、ガタガタで状態は良くないです。
これが、ユダヤ人の街?
ただ、大声で喋っている人はおらず、静かではありました。
それは、イメージ通りでした。
この街を歩いていたのは、1時間程だけど、この様に男性がバギーを押している様子をよく目にしました。
バギーで思い出したけど、荷物を沢山持ちながらバギーを押していた若いお父さんが居ました。
バギーに乗っていた赤ちゃんが、水のペットボトルを落としたので、それを見かけた私がペットボトルを拾おうとすると、お父さんから「あっ!」と声が洩れました。
私が拾って手渡そうとすると、受取を拒否するかの様に身を引かれ、その後ため息をつかれた後、しぶしぶ手を出してきました。
ここでもアジア人ヘイトか、と思い、そこまで嫌だったら私も手伝わないよ、とそのペットボトルを地面に置きました。
そのお父さんは、自分で拾おうとかがんで手を伸ばすと、手に持っていた荷物が溢れて落ちたので、そんな状態ではペットボトルを拾えないでしょ、と思い、また手渡そうとすると、また嫌そうな顔をされました。
どうすれば良いのか分からなくなり、「これ、拾って欲しいの?置いとけばいいの?」と聞くと、地面を指差しながら、とても小さな声で一言何か言われました。
「置いとけ!」と言われた、と私は理解し、その場を離れました。
こういう、ポスターが破られている所なんて、治安が良くなさそうな雰囲気を感じてしまうのだけど、どうなんでしょうね。
イスラエルは、電動自転車に乗っている人が多いです。
この街でもよく見かけました。
メア・シェアリームのお店の数々
石壁のグレーの街に、原色の看板は馴染まず浮いています。
美味しそうなペストリーのサインも浮いています。
こちらは、携帯電話のお店。
ギフト&ユダヤ教関連グッズのお店。
ヘブライ語と英語のユダヤ教関連本のお店
こちらのお店は、宗教小物&ギフトのお店。
扉を大きく開けていて、明るく置いている商品も小さいものが多く、敷居が低い(気軽に入れる)気がしました。
「お店を見せて貰ってもいい?」と断ってから中に入りました。
このお二人は、珍しくアジア人の私をそんなに毛嫌いしませんでした。
私がこれは何?どうやって使うの?と聞くと、嫌な顔する事なく、教えてくれました。
こちらは、オリーブの木細工のお店。
珍しく、グリーンの扉です。
オリーブの木=キリスト教、グリーン=イスラム教のイメージを持っているので、この街に鎮座しているのはちょっと違和感ありました。
観光客用の土産物店なのでしょうか。
住宅街から離れて、大通りに面しているお店です。
こちらも本とユダヤ教関連のお店です。
先程の店より洗練された感じがあります。
ベーカリーも新市街のお店に引けを取らない洗練さ。
ATMに並んでいます。
表通りは、この様に賑やかです。
こちらの方は、ラヴィでしょうか。
7月のとても暑い時期だけど、暑そうな帽子をかぶられています。
エルサレムの特徴的な街を歩いてみました。
ユダヤ教徒の中でも、Ultra Orthodox (超正統派) と呼ばれる方々の街にお邪魔して、街の様子を見せて頂きました。
基本、イメージ通り静かな街ではあったけど、ユダヤ人の街とは思えない程、建物は古く、道路の状態も悪く、ここだけ数十年前にタイムスリップした様な感覚に陥りました。
どうしてなんだろう。
ここの住人も、当然の事ながら「嘆きの壁」へ通うだろうし、仕事で新市街へも行くでしょう。
自分達の街と明らかな違いを感じると思うのだけど、どうして改善しようとしないのでしょう。
質素な生活・昔と変えない事を「善」とする教えがあるのかな?
色々と想像が膨らむ観光でした。
事後追記
少しメア・シェアリームの事を調べてみると、この街の住人、超正統派の方々の多くは、定職に就く事なく、ユダヤ教の教えを厳格に守って質素に生きているそうです。
生活の糧は、政府からの補助、らしい。
なるほど… 街の荒廃感の理由が分かった気がします。
ここまでお付き合い頂き、有難うございました!